早稲田 算数 対策 2026年


目次
「傾向」 
1、概要
(1)入試結果
(2)出題分野
(3)難易度
2、各論(大問1~5)
「対策」

傾向(第1回)

1、概要

(1)入試結果

年度 受験者平均点 合格者平均点
2026 39.8 49.3
2025 28.3  36.2 
2024  30.1 39.8 
2023 25.0  32.2 
2022 27.8 37.4
2021 30.5 38.6

(早稲田中学ホームページより引用・算数60点満点)

(2)出題分野

 

「平面図形」「立体図形」「割合」「速さ」を中心に、出題されています。

(3)難易度

 

ここ数年、かなり難化していましたが、本年度は易し目の出題となりました。

出題分野&難易度マップを掲載いたします。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)

 

Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。

   出題分野&難易度マップ
大問1    
(1) 計算の工夫
(2)  割合・売買算 
(3)  数の性質・場合分け 
大問2     
(1)  平面図形・角度 
(2)  平面図形・面積・比 
(3)  立体図形・体積 
大問3     
(1)  速さ 
(2)  速さ・最小公倍数 
(3)  速さ 
大問4     
(1)  割合・ニュートン算 
(2)  割合・ニュートン算 
(3)  割合・ニュートン算 
大問5     
(1)  立体図形・切断 
(2)  立体図形・切断 
(3)  立体図形・切断 

それでは順に見ていきましょう。

2、各論(大問1~5)


大問1(1)「計算の工夫」

 

有名な「キセル算」です。

 

確実に得点しましょう。


大問1(2)「割合・売買算」

 

商品の合計800個がわかっています。

 

具体的に計算したい人は、800個の30%は240個などと進めても良いですし、比を使っても解けます。


大問1(3)「数の性質・場合分け」

 

②③の答えが「はい」ということは、3の倍数かつ5の倍数なので、15の倍数です。

 

具体的には、

 

  • 15×1
  • 15×2
  • 15×3
  • 15×4
  • 15×5
  • 15×6

までです。(15×7は105となってしまい、2桁という問題文の条件に反します)

 

他の答えが「いいえ」なので、2の倍数、7の倍数、11の倍数を除きます。

 

2の倍数は、

  • 15×2
  • 15×4
  • 15×6

の3個。

 

7の倍数と11の倍数はありません。

 

よって、残りは、

  • 15×1
  • 15×3
  • 15×5

の3個。     アの答え、3個

 

アを検討する中で、仮に③の答えを「はい」にすると、2桁の15の倍数を1個にしぼることはできないということがわかりました。

 

よって、③の答えは、「いいえ」に確定します。

 

④は問題文で「いいえ」になっているので、⑤の検討に移ります。

 

仮に⑤が「はい」だとすると、3の倍数かつ11の倍数なので、33の倍数です。

  • 33×1
  • 33×2
  • 33×3

候補が3個出てきました。(33×4は3桁になってしまい、問題文の条件に反します)

 

これを1個にしぼる必要があります。

 

ここで、「Nは2の倍数でもある」とすれば、「×1」と「×3」が除かれて、33×2=66の1個だけが残ります。

 

         イの答え、66

 

黒く塗りつぶされて不明になっている部分は、「仮に…」と場合分けしていくと、解決します。

 

本来は、⑤の答えが「いいえ」の場合や、①の答えについても検討する必要が(数学的には)あります。

 

ただ、問題文から、「イ」の答えは1つしかないことが予定されていますし、中学入試問題なので、そこまで厳密な論理は求められていません。

 

ちなみに、

 

「①から⑤の質問に対して、下のような答えになる2桁の整数が1つだけ」

 

ということと、

 

「1つだけになる「はい」と「いいえ」の組み合わせ方も1通りだけ」

 

ということとは別問題ですが、出題者は後者の意味も含めて、「1つだけ」と表現しているようです。

 


大問2(1)「平面図形・角度」

 

正方形の1辺と正五角形の1辺がぴったりと重なっているので、二等辺三角形ができます。

 

二等辺三角形の頂角は108-90=18度

 

ここから切り込んでいきます。


大問2(2)「平面図形・面積・比」

 

「平面図形と比」の定番問題です。

 

三角形の相似(砂時計・ピラミッド)が、面白いほどあちこちにできます。

 

12cm:18cmの比を、EF上、AC上に移すのがポイントです。


大問2(3)「立体図形・体積」

 

早稲田定番の「回転体」です。

 

基本問題です。


大問3(1)「速さ」

 

(240/75)+(360/75)×2=12.8分=12分48秒…答え

 

大問3(2)「速さ・最小公倍数」

  • 父→360/150=12/5
  • 兄→360/90=4=20/5
  • 弟→360/75=24/5

12、20、24の最小公倍数は120

 

よって、120/5=24分後…答え

 

大問3(3)「速さ」


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(3)では、父、兄、弟の3人が横並びになる場合を問われています。

 

ここで、「父と兄が弟を追いぬき」という問題文の言い回しから、

  • 父が弟を追いぬく
  • 兄が弟を追いぬく

と要素分解し、それぞれが同時に起きる時間を求めても、答えは出ます。

 

ところが、父が弟を追いぬく時間の計算は、半端な分数となることが、(1)でわかっています。

 

そこで、

  • 父が兄を追いぬく

の方へ目を転じると、何と、素晴らしくキリの良い数字が並ぶではありませんか!

 

120÷(150-90)=2分…1回目

360÷(150-90)=6分…2回目追加分

 

よって、2、8、14、20、26、32

  • 兄が弟を追いぬく

120÷(90-75)=8分…1回目

360÷(90-75)=24分…2回目追加分

 

よって、8、32

 

よって、2回目に3人が横並びになるのは、32分…答え

 

もちろん、1回目の8分に対して、2回目は6と24の最小公倍数24分を追加しても、求められます。

 

問題文の「国語的意味」から抜け出し、「算数的意味」に変換すると、計算量を大幅に減らすことができるという例です。


大問4「ニュートン算」

 

ニュートン算の定番問題です。

 

給水管×7分=排水管A×4分

 

よって、1分あたりの水量は

  • 給水管=4
  • 排水管A=7
  • 排水管B=14
  • 排水管C=11

満水の水量=714

 

という設定になります。

 

あとは、手順通りです。

 

(3)は、お約束通りの「つるかめ算」ですが、「給水管を閉めて」に注意しましょう。


大問5「立体図形・切断」

 

正六角形の周りに小さい正三角形を3枚ずつ貼り付けて、大きな正三角形に改造します。

 

すると、大きな正三角形4枚が、正三角すい(正四面体)の展開図の形につながっている様子が見て取れます。

 

そこで、立体Pは、正三角すいの4つの頂点を切断した図形であると判断できます。

 

ここまでわかれば、あとは基本問題です。

 

(2)では、切断によって、もともとの頂点はすべて消滅し、切断1回ごとに、新たに3個の頂点が生まれます。

 

また、切断によって、もともとの辺はすべて残り、切断1回ごとに、新たに3本の辺が生まれます。

 

(3)では、相似比と体積比の関係を利用しましょう。


対策(第1回)


ポイント1


本年度の算数は、やや易化しました。

 

ただ、ここ数年の難化傾向からすると、来年度以降、再び難化する可能性があります。

 

油断することなく、しっかり準備しましょう。


ポイント2


大問1(1)「計算の工夫」は、有名なキセル算。

 

大問4は、有名なニュートン算+つるかめ算。

 

いずれも、事前に準備し尽くしていることと思います。

 

速攻で解けるでしょう。

 

でも、もしかすると、ここに落とし穴があるかもしれません。

 

キセル算の分子は「4」になっています。

 

解法のパターン暗記に走っていると、解けません。

 

ニュートン算+つるかめ算の方も、「すぐに給水管を閉めて」という条件が織り込まれています。

 

「お約束通りの問題」と思って解くと、おかしなことになります。

 

つまり、定番問題の中にも、重要なひねりが加わっていたり、特殊な条件が織り込まれていたりするわけです。

 

解法は、理解が伴っていなければ解けないし、問題文の条件はしっかり確認する必要があります。

 


ポイント3


大問3(3)は、問題文の「国語的意味」をそのまま式にすると、計算が大変なことになります。

 

問題文の「算数的意味」を考えて、計算を簡単にする方法を思いつくかが勝負です。

 

くわしくは、「早稲田中に強い家庭教師が裏技を伝授!」の中で、ご説明しています。



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