目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
2、各論(大問1~6) |
「対策」 |
麻布2023年算数は、やや難化しました。
易しい問題と難しい問題の差がはっきりしていて、中間レベルの問題が少なく、難しい問題が増加しました。
出題分野&難易度マップを掲載いたします。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 仕事算 |
B |
(2) | 仕事算 | C |
大問2 | ||
(1) | 平面図形・面積 | C |
(2) | 平面図形・面積 | E |
大問3 | 平面図形・角度 | E |
大問4 | ||
(1) | 割合・濃さ | B |
(2) | 割合・濃さ | B |
(3) | 割合・濃さ | D |
大問5 | ||
(1) | 立体図形 | C |
(2) | 立体図形 | E |
大問6 | ||
(1) | 規則性 | B |
(2) | 規則性 | E |
(3) | 規則性 | E |
(4) | 規則性 | E |
それでは順に見ていきましょう。
大問1「仕事算」
(1)はウオーミングアップ。
(2)も、倍数算を使えば、簡単です。
大問2「平面図形・面積」
(1)は、高さの和が一定であることを利用します。
(2)は、難問ですが、(1)をヒントにすることで、何とか解けます。
四角形QEFGと四角形QABCの和が、正八角形全体の8分の4になることに気づくかが、ポイントです。
四角形QABCは全体の3分の1なので、ここから入っていきます。
大問3「平面図形・角度」
本問は、円を折り返す問題によくある、正三角形利用の問題です。
60度と60度を足しても114度にしかならないことから、重なりは6度と求められます。(以下同様、(1)を利用します)
また、「4辺の長さが等しい四角形は、ひし形」といったことも、知っていると強いです。
大問4「割合・濃さ」
(1)(2)は、基本問題です。
(3)は、(1)(2)の利用方法を考えている間に、倍数算で解いた方が、早いでしょう。
大問5「立体図形」
問題文の指定通りの作業を繰り返します。
作業量が多くて大変ですが、慣れてくるとコツがつかめて、速くなります。
といった工夫をすると、よいでしょう。
大問6「規則性」
たては8マス、横は4マスが、周期になっています。
この規則性が発見できれば、あとは大丈夫でしょう。
規則性の発見のためには、表をかなりの部分、埋めなければならず、これが大変!
そのための計算は、割り算ではなく、かけ算で行います。
(分子1のときの値を、3倍、5倍、7倍…とすればよい)
・本年度は、易しい問題と難しい問題が明確で、中間レベルの問題が少ないので、易しい問題を満点で通過することが必要条件になります。
・大問1(2)、大問4(3)など、倍数算を使いこなせるとラクに解ける問題が出題されています。
・大問6は、理論的に考え込むより、どんどん手を動かして表を埋める方が、合格への近道です。
そのことは、問題文ただし書き「ただし、上の表は答えを求めるために自由に用いてかまいません」に良く表れています。
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