目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)入試結果 |
(2)出題分野 |
(3)難易度 |
2、各論(大問1~) |
「対策」 |
(1)入試結果
山脇2023年A・算数は、さらに平均点が上昇しました。
年度 | 受験者平均点 | 合格者平均点 |
2023 | 58.3 | 77.3 |
2022 | 53.6 | 70.3 |
2021 | 45.3 | 60.5 |
2020 | 48.6 | 59.5 |
(学校ホームページより。算数100点満点)
(2)出題分野
2023年度は、「割合・比」を重視した出題になっています。
大問1(2)~(8)、大問3(1)~(3)、大問4(2)は、すべて「割合・比」関連の問題です。
(3)難易度
基本~標準レベルの問題が中心ですが、最後の大問4(4)は、難しくなっています。
出題分野&難易度マップを掲載いたします。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算 | A |
(2) | 計算 | A |
(3) | 比 | B |
(4) | 割合・売買算 | C |
(5) | 比 | B |
(6) | 割合・濃さ | B |
(7) | 割合・仕事算 | B |
(8) | 平面図形・比 | C |
(9) | 平面図形 | B |
大問2 | ||
(1) | 最大・最小 | B |
(2) | 最大・最小 | C |
(3) | 最大・最小 | C |
(4) | 最大・最小 | C |
大問3 | ||
(1) | 速さ・比 | B |
(2) | 速さ・比 | B |
(3) | 速さ・比 | C |
大問4 | ||
(1) | 立体図形 | B |
(2) | 立体図形 | C |
(3) | 立体図形 | C |
(4) | 立体図形 | E |
それでは順に見ていきましょう。
大問1
すべて、基本~標準レベルの問題です。
(4)は、定価の25%と30%の差5%が、80円と120円の差40円にあたります。
(9)は、円+おうぎ形ー円=おうぎ形なので、結局、おうぎ形の面積を求めればOKです。
大問2「最大・最小」
N進法では、大きい位の数字ほど、影響力が大きいことを利用します。
(2)
1122+1122=2244(答え)
(3)
「最大ー最小」
=55554-11112=44442(答え)
(4)
まず、十の位になるべく小さい数を入れます。
1□+1□+1□+1□+2□+2□+2□+2□+3□+3□
次に、一の位になるべく小さい数を入れます。
13+13+14+14+24+24+25+25+35+35=222(答え)
大問3「速さ・比」
と設定します。
(3)では、6が540mにあたります。
大問4「立体図形」
三角すいA-BCDは、展開図が正方形になる有名な図形です。
切断後の2つの立体の体積比は、1:7となります。(相似比1:2を利用)
(4)は、三角すいC-PQRもまた、三角すいA-PQRと合同で、展開図が正方形になる有名な図形であることを利用します。
計算問題と大問2を除くほとんど全ての問題で、「割合・比」が関係しています。
「割合・比」関連の、基本問題、標準問題を徹底的にマスターすることが大切です。
また、大問1(7)の仕事算と、大問2「速さ・比」は、形式的には異なる分野に分類されるのが一般ですが、実質的には同じ問題です。
このような分野横断的な理解が進むと、実力が大きく伸びるでしょう。