中学受験の世界では、2月に新学年へ移行します。すでに、5年生が、新6年生と呼ばれている塾もあるでしょう。
さて、2月の第1週は、どの塾も6年生の入試対応に忙しく、他の学年はお休みになることが多いでしょう。
ここが、新学年に向けての、総復習のチャンスです。
日ごろ、復習したくても、毎週のカリキュラムに追われ、十分手当できなかった分野は、ここでばん回です。
それ以外に、やる気はあるが、何をすればよいかわからない、という人のために、アドバイスがあります。
受験勉強の最大のコツは、「穴を作らないこと」です。
「試験範囲のすべての分野について、自分の理解が及ぶことは、すべてやり尽くすこと」です。
ですから、イメージとしては、「広く、浅く」が基本となります。
特定の難問について、特別念入りに勉強したとしても、その一方で、勉強していない分野があちこちにあっては、合計点はあまり上がりません。
むしろ、バランスを欠き、成績は下がります。
では、具体的にどうすればよいのでしょうか?
たとえば、サピックス生の場合、算数のデイリーチェックを9月~1月分、全問解き直してみる、というのは、有効です。
「デイリーチェックでは、易しすぎる。」という人は、デイリーサポート9月~1月分、全問解き直してみる、というのは、いかがでしょうか?
「さすがにそれは無理。時間がかかり過ぎ」という人は、サポートA~Dの問題を、全問解き直しする、というのはどうでしょう。
少し、現実的になったでしょうか。
YTネット生であれば、予習シリーズ9月~1月分の「例題」全問。
重すぎるなら、「必修例題」全問。
日能研生であれば、「考えよう、深めよう」を9月~1月分、全問。
重すぎるなら、「考えよう」全問。
「考えよう」は易しすぎて、勉強する意味がない、という恵まれた人は、「深めよう」だけ全問解き直しする、といったことも、考えられます。
要するに、ここでのポイントは、「全問」「全分野」です。難易度のレベルは、「人それぞれ」です。
自分にとって、最も充実感の感じられる問題を、「全分野」にわたって復習することが、大切です。