目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)入試結果 |
(2)出題分野 |
(3)難易度 |
2、各論(大問1~7) |
「対策」 |
(1)入試結果
年度 | 受験者平均点 |
2022 | 56.2 |
2021 | 68.2 |
2020 | 51.1 |
(学校ホームページより。算数100点満点)
(2)出題分野
「平面図形」「立体図形」「速さ」「規則性」などを中心に、出題されています。
「会話形式」による誘導問題や、図面を多用した問題にも、特徴があります。
(3)難易度
基本~標準レベルの問題が中心ですが、終盤は難問も出題されています。
試験時間が60分と長く、長文の重たい問題が、多数出題されています。
出題分野&難易度マップを掲載いたします。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算 | A |
(2) | 計算の工夫 | B |
(3) | 単位換算 | B |
大問2 | ||
(1) | 平面図形 | B |
(2) | 平面図形 | C |
(3)➀ | 立体図形 | B |
(3)➁ | 立体図形 | C |
大問3 | ||
(1) | 年れい算 | B |
(2) | 規則性 | C |
(3)➀ | 規則性 | C |
(3)➁ | 規則性 | D |
大問4 | ||
(1) | 平面図形 | C |
(2) | 平面図形 | C |
大問5 | ||
(1) | 水そうおもり | C |
(2) | 水そうおもり | C |
大問6 | ||
(1) | 速さ・通過算 | B |
(2) | 速さ・通過算 | C |
(3) | 速さ・通過算 | D |
大問7 | ||
(1) | 立体図形 | C |
(2) | 立体図形 | D |
(3) | 立体図形 | E |
それでは順に見ていきましょう。
大問1
ウオーミングアップ問題です。
(2)では、「等差数列の和の公式」と「約分」を利用すること、もちろんです。
大問2
(1)(3)は、基本問題。
(2)は、点AとDからBCへ垂直に線をおろすと、15度、75度、90度の三角形が2枚できます。
これらをはり合わせると、30度、75度、75度の三角形になり、面積が求められます。
この面積が、台形ABCDの上底と下底の差にあたります。
大問3
(1)(2)は基本~標準レベルの問題
(3)
また、
といった規則によって、数字が並んでいます。
23が出てくる位置に注目して、
合計6回(答え)
大問4「平面図形」
はじめに、正六角形がひとメモリずつズレた様子と、その時の点Pの位置をかき込んでおくと、わかりやすいでしょう。
毎回60度回転ですが、半径が変わるので注意です。
大問5「立体図形」
(1)は基本問題。
(2)は、まず、水面の高さが重りの高さと等しくなるときの底面積を求めます。
大問6「速さ・通過算」
(1)(2)は、基本問題。
(3)
ということは、
67+58-91=34秒……重なり
67-34=33秒
つまり、Aが1500m地点にさしかかってから33秒後に、Bが反対側の1500m地点にさしかかったことになります。
1500+12+1500-25×33=2187m(答え)
大問7「立体図形」
立体Aのま横の図から、ま横とは、左側であることがわかります。
(1)は基本問題。
(2)は、内側の隠れる部分に注意しましょう。
(3)切り口は下図(マスはたて10cm、横14cm)
10×14×7=980㎠(答え)
基本的な問題から、難しい応用問題まで、様々です。
問題文は長めですが、試験時間も60分あり、時間配分での悩みは、それほど感じないのではないかと思われます。
はじめから順番に解き進め、手強そうだったら後回しということでOKです。
図形問題が、平面・立体ともに充実しています。
基本、標準問題はもとより、やや難しめの問題にもチャレンジして、準備しておきましょう。
いずれも、中学受験・算数らしい図形問題なので、努力は報われるでしょう。