巣鴨中学の算数


傾向

まず、第1期、第2期、算数選抜に共通する傾向として、「平面図形」「立体図形」「数の性質」からの出題が多くなっています。

 

また、各回とも小問群が出題されるので、小問まで含めると、結局、出題分野は多岐にわたっています。

 

それぞれの問題は、

  • 塾のテキストに掲載されている「定番問題」
  • 調べるのに手間のかかる問題
  • 応用力を必要とする難問

などから構成されています。

 

その上で、各回の特徴を見ていきましょう。

第1期

3つの中では、定番問題の占める割合が最も大きいといえます。

 

もちろん、中には難問も含まれていますが、合格者平均点(非公表)を取るためには、定番問題を確実に得点すれば十分と推定されます。

第2期

第1期に比べると、応用力を必要とする問題の占める割合が大きくなっています。

 

特に、最後の大問の後半部分は、超難関校で出題されるレベルの問題です。

 

得点するには、粘り強い思考力と、確実な作業力が必要です。

 

学校公表の合格最低点では、第1期も第2期もそれほど変わりませんが、難易度には大きな開きがあります。

 

第2期は、問題の難易度も、受験生のレベルも、かなり上がっています。

算数選抜

全体的なレベルは、第2期とほぼ同じです。

 

ただ、大問1に計算問題が多数出題されます。

 

そのため、前半はサクサク進むでしょう。

 

後半には、他の超難関校の過去問風の問題や、長文の応用問題が出題されることもあり、ヘビーです。

 

他校の算数選抜の中には、数学を先取りする出題も見られますが、巣鴨の算数選抜は、一般的な中学受験・算数の範囲から出題されています。

対策

第1期

「何としても巣鴨に合格したい」という受験生は、もちろん第1期で決めましょう。

 

定番問題が多いので、努力が報われます。

 

ただし、定番問題といっても、必ずしも簡単というわけではありません。

 

「マスターするのに苦労する定番問題」が出題されやすいことに、注意しましょう。

第2期・算数選抜

併願校として巣鴨を受験する方は、他校の出題傾向とのすり合わせが問題になります。

 

近年の巣鴨・算数は、受験生の併願校に対する配慮がみられます。

 

他の志望校の出題傾向も考慮しながら、対策を練りましょう。

 

算数選抜は1日午後で、試験時間が60分と長く、見た目も派手な問題が出題されますが

  • 計算問題が多い
  • 前半はそれほど難しくない
  • 他校との類似問題も出題される
  • 試験開始時刻も2種類
  • 募集人数に比べ、合格者数がかなり多い

など、受験生への温かい配慮が見られます。

 

試験当日の体力的、精神的コンディションの整え方も含め、対策しましょう。



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