早稲田 算数 対策 2024年


目次
「傾向」 
1、概要
(1)入試結果
(2)出題分野
(3)難易度
2、各論(大問1~5)
「対策」

傾向(第1回)

1、概要

(1)入試結果

 

年度 受験者平均点 合格者平均点
2024     
2023 25.0  32.2 
2022 27.8 37.4
2021 30.5 38.6

(学校ホームページより。算数60点満点)

 

(2)出題分野

 

「平面図形」「立体図形」「速さ」「論理推理」などを中心に出題されています。

 

(3)難易度

 

本年度は、難化しました。

 

大問1の小問が難しい上に、大問4の「論理推理」も、難問でした。

 

出題分野&難易度マップを掲載いたします。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)

 

Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。

   出題分野&難易度マップ
大問1    
(1) キセル算 D
(2)  文章題 
(3)  場合の数 
大問2     
(1)  平面図形・角度 
(2)  平面図形・面積 
(3)  立体図形 
大問3     
(1)  速さ 
(2)  速さ 
(3)  速さ 
大問4     
(1)  論理推理 
(2)  論理推理 
(3)  論理推理 
(4)  論理推理 
大問5     
(1)  立体図形・切断 
(2)  立体図形・切断 
(3)  立体図形・切断 

それでは順に見ていきましょう。

2、各論(大問1~5)


大問1(1)「キセル算」

 

それぞれの分数を1から引くと、普通のキセル算になります。


大問1(2)「文章題」

 

旅行中の1日あたりのページ数を➀とすると、マルイチ算で処理できます。


大問1(3)「場合の数」

 

南スタートからひとたび北へ1つ分進むと、2度と手前(南)には戻れません。

 

また、左右への動きも、一方向だけで、引き返しはできません。

 

よって、東ゴールへ行く方法は、北へ向かう6つの道のうち、どれを選ぶか6通りで、その後は一直線に東ゴールへ向かうだけ。

 

よって、6通り。

 

同様に、西ゴールへ行く方法は、6×6=36通り、北ゴールへ行く方法は、6×6×6=216通り。

 

よって、6+36+216=258通り(答え)


大問2(1)「平面図形・角度」

 

エ=③、オ=⑤とすると、ア=➁、イ=④、ウ=⑥となり、イ+ウ+オ=180度を利用して、⑮=180度、ア=➁=24度(答え)


大問2(2)「平面図形・面積」

 

平行四辺形とそれぞれの三角形の面積比から求めます。


大問2(3)「立体図形」

 

大きな円すい台の体積から、小さな円すい台の体積を引いて求めることもできますが、計算がやや手間です。

 

センターラインの法則を使うと

 

三角形の面積×重心の移動距離

 

によって求められます。

 

6×9÷2×8×3.14=678.24㎠(答え)


大問3「速さ」

 

標準的な「速さと比」の問題です。

 

本年度、貴重な得点源です。


大問4「論理推理」

 

(1)

 

1回の対戦に2人が参加します。

 

よって、72回を7:6:5に比例配分します。

 

A28回(答え)

B24回

C20回

 

(2)

 

このゲームには、

  • 勝てば次の対戦に必ず参加する
  • 負ければ次の対戦には不参加だが、その次の対戦には必ず参加する

という規則性があります。

 

Aは36-28=8回不参加なので、少なくとも8回負けており、36回目の対戦では勝ったので、負けは8回に確定します。

 

28-8=20回勝った(答え)

 

(3)

 

Cは36-20=16回不参加だが、最初の対戦は負けていないのに不参加。

 

よって、負けによる不参加は15回

 

36回目の対戦では勝ったので、負けは15回に確定

 

よって、20-15=5回勝った(答え)

 

(4)

 

*Aの最後の対戦が35回目の場合、Aが参加したのは、32、33、34、35回目の4回

 

ここでAは3勝1敗なので、はじめの3回勝って、4回目に負けたことがわかります。

 

31回目にB、Cいずれが勝ったかにより、2パターンあります。

 

パターン1

回数 勝ち 負け
31回目 B C
32回目 A B
33回目 A C
34回目 A B
35回目 C A
36回目 B C

パターン2

回数 勝ち 負け
31回目 C
32回目 A
33回目 A
34回目 A
35回目 B
36回目 B

いずれも、36回目の対戦の結果は、Bが勝ちCが負けなので、「イ」を選びます。

 

*Aの最後の対戦が36回目の場合は、

  1. Aが34回目に負けて36回目に復活する場合
  2. Aが34回目に勝って、35回目にも勝って、36回目に出場する場合

に分かれ、それぞれ、31回目に

  1. Bが勝つ
  2. Cが勝つ

の2通りあります。

 

表を作ると、36回目は

 

「Aが勝ちCが負ける(カ)」

 

とわかります。

 

イ、カ(答え)


大問5「立体図形・切断」

 

標準的な立体切断問題です。

 

(3)は断頭三角柱を利用します。


対策(第1回)


ポイント


大問1から相当に難しく、大問4は難問で、厳しい試験となりました。

 

ただ、大問3と大問5は、早稲田中の受験生にとっては得点しやすい問題であり、ここで確実に得点できたか否かが、合否を分けたと思われます。




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