中学受験界には、4教科合計点保存の法則というものがあります。
「よ~し、今度のマンスリーテスト、算数がんばるぞ!」
いつにも増して、算数の復習を徹底し、算数の得点が上がりました。
「やったー!努力が報われた」
ところが、大喜びも、つかの間。
算数の得点が上がった分、国語の得点が下がってしまったではありませんか。なんと!
結局、4教科合計点は、現状維持。
保存されました。
「せっかく、算数がんばったのに……」
ここが、悩ましいところです。
まるで、ルービックキューブをやっているみたい。
まず、1面完成します。
次に、2面を完成しようとすると、最初に完成した面が崩れてしまう……
これを防ぐには、初めから将来を見越して、最初の1面を完成しなければいけないのです。
受験勉強で言えば、算数の得点アップだけを考えるのではなく、4教科の合計点を最大にするように、プランを練らなければなりません。
レッツ算数教室が、算数教室を名乗りながら、国語など他教科も教えているのは、常に、4教科の合計点を見据えているからです。
算数だけ教えて、
「算数の成績を上げるには、こうしましょう、ああしましょう」
と、どれほど緻密で理想的な提案をしても、それによって、他教科に悪影響を及ぼしては、最終合格には結びつきません。
それならば、レッツ算数教室は、なぜ、算数教室なのか?
それは、中学受験で成功するには、算数が最もカギになる科目だからです。
最も手ごわく、最も時間とエネルギーを使う科目だからです。
決して、算数の成績だけ上げればよいと考えているわけではありません。
ここに、堂々巡りがあります。
では、4教科合計点保存の法則を打ち破り、合計点を伸ばすには、どうすればよいでしょうか?
方法は3つあります。
1つ目は、算数の勉強の効率を上げること。
(当ホームページ内「算数の成績を上げるには?」参照)
2つ目。算数をがんばって、算数の成績が上がったならば、たとえ、4教科合計点が現状維持でも、算数の努力を認めてあげることです。
「フン。算数の成績だけよくなっても、合計点が変わらないんじゃ、しょがないでしょ」
という態度を親にとられると、子供は一気にやる気をなくします。
「努力すれば、報われるね」
ということを、子供が体感すると、
「次は、他の科目でもがんばってみよう」
「でも、算数の成績は下げないぞ」
という自発性が生まれ、勉強の量と質がアップします。
保存則を打ち破る方策の3つ目は、お子様の得意、不得意を全教科についてよく検討し、「得点効率の良い分野」をさがすこと。
「得点効率の良い分野」は、「得意科目」とは限りません。
現在は苦手でも、少し勉強すれば得点を上げられるならば、そこが「得点効率の良い分野」です。
要するに、トータルコーディネートです。
算数のことだけ考えていては、いけません。
もちろん、「レッツさんには、算数だけお任せしたい。他教科のことは、自分たちで考える。」というご家庭もあります。
レッツ算数教室では、そのあたりのご事情は、ご家庭とよくご相談しながら、話を進めていきます。
国語の勉強方法について、さらに知りたい方は、当ホームページの「国語の成績を上げるには?」をご覧ください。