青山学院中等部の算数


傾向

青山学院中等部の算数は、例年、大問14問で、構成されています。

 

初めの3問は、計算問題。大問4以降は、易しい1行問題から、徐々に応用問題へとレベルアップしていきます。

 

通常、このような場合、大問1を3つの小問に分けて、計算問題を配置しますが、青山学院では、1つ1つの計算問題を、応用問題と同じく、大問1問に当てています。

 

かなりめずらしい方法です。これは、何を意味しているのでしょうか?

 

おそらく、計算問題1問分の配点が、応用問題1問分と、同じか、それに近いのでしょう。「計算力重視」の姿勢が、見て取れます。

 

1、頻出分野について

 

問題数が多いので、はば広い分野から、出題されています。「平面図形」「立体図形」「速さ」「割合と比」「数の性質」「規則性」「平均算などの特殊算」から、出題されています。

 

ただし、近年は、「場合の数」からの出題が、あまり見られません。また、「場合分け」を必要とする問題も、あまり見られません。

 

「場合の数」「場合分け」を重点的に出題する学校は、バリバリの受験校です。そのような学校では、「算数」の出題というより、「高校数学」の出題を目指している感があります。これが、中学受験算数の難化の一原因です。

 

でも、青山学院中等部の生徒の多くは、青山学院大学へ進学することを予定しています。学校としても、大学受験の合格実績を他校と競っていない、という事情があるのかもしれません。

 

なお、過去問との関連は、それほど明確ではありません。

  • 2017年大問8
  • 2018年大問10

は、いずれも「折り紙と角度」の問題であり、過去問で練習していた受験生は、有利でしたが、そのくらいでしょうか。

 

2、難易度について

 

前半は、かなり基本的な出題となっています。

 

中盤に、その年の最も難しい問題が配置され、最終問である大問14(2)も、やはり難問になっています。

 

大問13と大問14は、小問1と2に分かれていて、小問1が易しく、小問2が難しい傾向にあるようです。

 

逆に、それ以外の大問は、かなり難しい応用問題でも、小問に分かれていない、すなわち、ヒント無しで解かなければなりません。

 

この点は、少々厳しいかと思います。

 

全体的に見ると、慶應中等部、立教女学院の算数と、傾向が似ていると言えるでしょう。

対策

合格最低点は、7割前後。入学試験として、ちょうどよい難易度です。

 

「傾向」のところで、過去問との関係はあまり明確ではないと述べましたが、難問の配置場所は、毎年、ほぼ同じようですから、過去問はそのような流れをおさえるために、利用するとよいでしょう。

 

前半の問題が易し目なので、ここで点数をかせぎましょう。ここで満点近く取れれば、一気に合格が見えてきます。

 

そのためには、塾のテキストで、定番問題を丁寧に勉強するのが、効果的です。

 

後半は、難しい問題が現れるので、思うように得点できなくなると思います。でも、そこであせることなく、落ち着いて対処できれば、次の易し目の問題を拾えます。

 

「傾向」で述べたように、青山学院は、計算力を重視しています。同じように、「ミスしない能力」も重視しています。

 

後半になると、「論理的にはそれほど難しくないけれども、手間のかかる問題」が増えてきます。

  • 2017年大問11
  • 2017年大問14(2)
  • 2018年大問14(2)

などです。

 

日ごろから、計算練習をコツコツするとともに、エラーノートを作って、自分がミスしたことを書き留めておくと、このような問題にも対処できるでしょう。

 

青山学院中等部が求めているのは、コツコツ努力できて、ミスの少ない子です。合格するためには、普段から、そのような心がけで、勉強することが大切です。



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