目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)出題分野 |
(2)難易度 |
2、各論(大問1~8) |
「対策」 |
(1)出題分野
「速さ」「平面図形」「立体図形」「割合・比」「場合の数」など、はば広く出題されています。
本年度も非常に長文となっています。
(2)難易度
前半の短めの問題が難しく、後半の長文問題が易しくなっています。(ただし、問題文を読むのに、それなりの時間はかかります)
出題分野&難易度マップを掲載いたします。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算 | A |
(2) | 数の性質 | D |
(3) | 場合の数 | D |
(4) | 割合・濃さ | B |
(5) | 平面図形 | B |
大問2 | 論理パズル・数の性質 | C |
大問3 | ||
(1) | 場合の数 | B |
(2) | 場合の数 | E |
大問4 | ||
(1) | 折り紙 | E |
(2) | 立体図形 | E |
大問5 | 比 | D |
大問6 | ||
(1) | 速さ・進行グラフ | C |
(2) | 速さ・進行グラフ | C |
大問7 | ||
(1) | 場合の数 | C |
(2) | 比例 | B |
(3) | 統計 | C |
大問8 | ||
(1) | ルール指定 | B |
(2) | ルール指定 | B |
(3) | ルール指定 | B |
それでは順に見ていきましょう。
大問1(1)「計算」
ウオーミングアップ問題です。
大問1(2)「数の性質」
逆数の和を通分した状態で表すと、
になります。
大問1(3)「場合の数」
5けたの整数をABCDEとします。
ABCDE+EDCBA=88888
ここで、A+Eはくり上がりが生じません。なぜならば、万の位を足した結果、5けたの整数にとどまっているからです。
B+Dもくり上がりが生じません。なぜならば、一の位のE+Aと万の位のA+Eとが、同じだからです。
C+Cもくり上がりが生じません。なぜならば、十の位のD+Bと、千の位のB+Dが同じ数だからです。
以上より、和が8になる組み合わせを考えるだけでOKです。
大問1(4)(5)
基本問題です。
大問2「論理パズル・数の性質」
縦と横の積が等しいということは、素因数分解したときの素因数とその個数が等しいということです。
素因数の7は、整数7にしか含まれませんから、真ん中のマスに入れる必要があります。
また、素因数の3は、整数3、6、9に含まれます。合計4個なので、「3、6」は組にして、「9」と別のグループに入れる必要があります。
素因数の5は、整数5、10に1個ずつ含まれるので、5と10は別のグループに入れる必要があります。
大問3「場合の数」
(1)は基本問題。
(2)は、論理的には簡単ですが、非常に作業量が多い問題です。時間との相談になります。
大問4(1)「折り紙」
(1)
最後の場面から、逆向きにたどっていきましょう。
(2)
立体を3階建ての建物に見立てて、1階部分、2階部分、3階部分とスライスして求めます。
大問5「比」
最終的に、Aの4/7の水をBへ移したら、Bの水面が1.2cm上がったということは、1/7移した段階では、0.3cm上がったことになります。
0.3+3=3.3cmが、Aのはじめの水の高さの3/7にあたるので、はじめは7.7cm(答え)
大問6「速さ・進行グラフ」
基本問題です。
単位換算や計算ミスに気をつけましょう。
大問7
(1)は、場合の数。樹形図をかきましょう。
(2)は「比」の基本問題
(3)は統計。つくば交通のグラフは横に広がっていて、おおつか交通はとんがっています。
おおつか交通の方が「33分~35分」で行ける可能性が高いといえます。
大問8「ルール指定」
コンピューターのプログラミングを意識した問題です。
長文であり、試験の終了時刻も迫っていることから、問題文のルールを正確に読み取るメンタルの強さが求められるでしょう。
正確に読み取れれば、とても簡単な問題です。
(1)は、同じところ(八角形)をぐるぐる回るだけなので、周期算となります。
(3)は、動いたマスの数が問題なので、角度は関係ありません。
本年度も、短い制限時間に対し、問題量が非常に多いことから、効率的に得点することが大切です。
大問1(2)(3)は、一行問題風であり、一見簡単そうですが、それほど簡単ではありません。
大問3、4も、大問8などに比べると、相当に神経を使う問題で、ミスしやすい問題です。
大問4までで制限時間のかなりの部分を使い、残りの問題文の長さに気が遠くなる、などということのないよう、過去問演習で十分慣れておきましょう。
大問8(3)は、最後の問題ですが、答えを求めるのに不要な条件が多く含まれていて、そこにつき合うと、時間がかかります。
試験終了時刻が迫る中、落ち着いて、不要な条件をスルーしましょう。