「合格判定テスト」の受け方


2学期に入り、大手塾主催の各種「合格判定テスト」が目白押しです。

 

志望校の合格可能性が「%」で表示されるため、ふだんのマンスリー、カリテ、週例テストなどとは、深刻さが違います。

 

しかも、「出題範囲は無制限」。

 

このため、

 

「どのように準備すればよいのでしょうか?」

 

というご相談を、よく受けます。

 

結論から言うと、1回ごとの合格判定テストに向けて、特に準備する必要はないし、すべきでもありませんが、4回ほどあるテスト全体に向けて、一定の方針を立てるのは、有効です。

 

以下、理由をご説明します。

 

入学試験は、6年生の1~2月上旬です。

 

ここで、得点能力のピークがくるように、「大きな流れ」を作っていくことを、絶えず考えなければなりません。

 

長期計画です。

 

受験勉強を始めてから、6年生の夏休みまでは、基本事項をインプットする時期です。

 

6年生2学期は、志望校の過去問を利用しながら、応用力を高めたり、アウトプットの能力を高めたりする勉強に、重心が移っていきます。

 

6年生冬期から、本番までは、最後の仕上げ。ここで何を勉強するかは、人それぞれです。

  • 淡々と、全体を総復習する人。
  • 苦手分野を特訓する人。
  • 一発逆転をねらって、ヤマをはる人。

様々です。

 

ですが、いずれの人も、最後の数週間から1か月ほどは、根本的な実力養成よりも、「短期的な得点能力の極大化」に、重点をおきます。

 

「付け焼き刃」「一夜漬け」に似ているかもしれませんが、(そうなってしまう人もいるかもしれませんが)、そうではありません。

 

マラソンの「ラストスパート」と同じです。

 

最後にスパートをかければ、ゴールする時間を短縮することができるから、スパートするのです。

 

ゴールした直後、息切れして倒れこんでも、勝敗には関係ありません。

 

では、「合格判定テスト対策」とは、何でしょうか?

 

6年生の2学期に4回ほどある、「合格判定テスト」に向けて、特別な対策をする人というのは、変な所でラストスパートを4回試みるマラソン選手のようなものです。

 

しかも、そのような人に限って、1回ごとの「合格判定テスト」の%に、大騒ぎします。

 

そして、自ら神経戦にしてしまい、勉強がストップし、自滅していきます。

 

これでは、いっそのこと、合格判定テストなんて、受けなければよかった、ということになります。

 

ですから、基本的に、合格判定テストは、特別な対策をしないで、ふだんの勉強の流れの中で、淡々と受ければよいのです。

 

でも、そうは言っても、合格可能性を%で表示されるのですから、何かせずにはいられない、という気持ちは、よくわかります。

 

「テストで、第1志望校の合格可能性80%をいただいて、自信をもって受験したい」

 

という人も、多いでしょう。

 

それが人情というものです。

 

せっかくモチベーションが上がっているのですから、これを有効に活用したいものです。

 

では、どうすればよいのでしょうか?

 

大手塾の中には、合格判定テストの週は、カリキュラム自体が、合格判定テスト向けの準備回になっているところもあります。

 

そのような塾に通っている人は、何も悩むことはありません。

 

塾の指示通り、その週の勉強をすればいいだけです。

 

そうではない塾に通っている人に対しては、レッツ算数教室からは、次のようなご提案をいたします。

 

まず、「合格判定テスト」の回数と日程を、しっかり確認します。

 

4回としましょう。間隔は、3~4週間でしょう。

 

そして、あなた専用のテーマを設定します。

  • 苦手分野の克服
  • 志望校でよく出る分野の特訓

など、あなたの得点力を短期的に引き上げるテーマを設定します。

 

そして、そのテーマを4等分します。

 

たとえば、苦手分野は「割合」「速さ」、志望校でよく出る分野は「数の性質」「立体図形」だとします。

 

まず、1回目のテストに向けて、4週間「割合」の勉強をします。

 

この勉強は、塾のカリキュラムとは別に、あなただけが取り組む、特別プログラムとなります。

 

4週間あるといっても、その週、その週の塾の勉強とは別の勉強ですから、それなりの覚悟で臨まなければなりません。

 

でも、ラストスパートというほどの追い込み方ではありません。

 

「割合」の中でも、特に苦手な「売買算」にしぼってもいいですし、その中でも特に苦手な問題、過去のテストで間違えた問題にしぼってもいいでしょう。

 

普通のペースでこなせる分量であることがポイントです。

 

1回目のテストが終わったら、その結果は気にしません。

 

所詮は、途中経過にすぎません。

 

テスト直しはしますが、途方に暮れることはありません。

 

2回目のテストに向けて、今度は「速さ」の勉強をします。4週間計画です。

 

以下、同様。3回目に向けては「数の性質」、4回目に向けては「立体図形」を勉強します。

 

心乱されることなく、むしろ、合格判定テストをモチベーションとして、これらをやり遂げれば、ライバルに大きく差をつけることができます。

 

でも、ここでちょっと、心配な点が出てきます。

 

たとえば、第1回のテストに向けて、「割合」の勉強をしたにもかかわらず、第1回のテストで、「割合」の問題が解けなかったとします。(よくあることです)

 

テスト直しをしても、まだ心配。「割合」を何とかしなければ……と、あせりがでます。

 

でも、計画によると、第2回のテストに向けて、「速さ」の勉強をしなければなりません。

 

ここが、精神的に難しい所です。

 

でも、このつらさを乗り越えて、計画通り、淡々と、「速さ」の勉強をするべきです。

 

「割合」の勉強が不十分である、という気持ちに突き動かされて、「速さ」そっちのけで、「割合」の勉強をするのは、「テスト結果に振り回される勉強」です。

 

自分のペースが乱れています。

 

そうではなく、テスト直しをしたら、すっきりした気持ちで、次に進みましょう。

 

大丈夫。

 

大手塾の、定評のある合格判定テストは、とてもよく練られています。

 

4回分すべて受けると、何らかの目標を達成できるように、バランスよく出題されます。

 

たとえば、1回目で「割合」をテーマとする重要問題が出たなら、2回目以降は、他の分野に重心が移る、といった具合に。(多少、比喩的な表現ですが)

 

ですから、1回目のテストで、「割合」に課題が残っていることが判明しても、2回目以降は、むしろ他の分野から、重要問題が出題される可能性が高い、とも言えます。

 

そのように自分自身を説得すれば、「割合、割合……」とあせることなく、「速さ」の勉強に取り組めるでしょう。

 

このような所で、マインドセットが問われます。

 

気持ちの持って行き方ひとつです。

 

そのようなわけで、4回のテストが終わるまでは、計画通り勉強を進めるべきです。

 

合格判定テストを「4回」と考えるよりは、大きな1つの合格判定テストが、4つに分けて実施される、ぐらいの感覚で、受け止めましょう。

 

そして、4回分のテスト結果が出たら、あらためて、「ふり返り」をします。

 

ここでは、1回目のテストに向けて「割合」の勉強をしたのに、なぜできなかったのかが、重要な反省点となります。

 

他にも、計画通りの結果が得られなかった問題が、いくつかあるかもしれません。

 

それらのすべてを受け止めて、冬期以降、本番まで、何をすべきか、計画を立てましょう。

 

合格判定テストの第4回が終わる、12月中旬の段階では、良い意味でも悪い意味でも、よほどずば抜けている人を除いて、まだ何も決まっていません。(ずば抜けている人にも、番狂わせは、あり得ます)

 

ほとんどの受験生は、大混戦の中にいます。

 

1点差で30人、と思って下さい。

 

まだ、途中経過なのです。

 

ですから、合格判定テストは、安心するためや、絶望するためや、合否を占うために受けるのではありません。

 

冬期以降、本番までに、何をすべきかを考える際の、「基礎資料」を作るために受けるのです。

 

これが、「合格判定テストの受け方」です。

 

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