目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)入試結果 |
(2)出題分野 |
(3)難易度 |
2、各論(大問1~5) |
「対策」 |
(1)入試結果
サレジオ2022年A算数は、難化しました。
年度 | 受験者平均点 | 合格者平均点 |
2022 |
59.8 | 69.4 |
2021 |
68.4 | 77.1 |
2020 | 51.8 | 64.8 |
(学校ホームページより。算数100点満点)
(2)出題分野
「割合・仕事算」「論理推理」「縮尺・会話形式」などを中心に、出題されています。
本年度は、「長文問題」に特色があり、時間配分がテーマになっています。
(3)難易度
基本問題から難問まで、はば広く出題されています。
「論理推理」は、難問です。
逆に、長文の「会話形式」は、長さに圧倒されそうですが、理論的には標準レベルの問題です。
出題分野&難易度マップを掲載いたします。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算 | A |
(2) | 計算 | A |
大問2 | ||
(1) | 速さ | B |
(2) | 立体図形 | B |
(3) | 割合・濃さ | C |
(4) | 倍数算 | B |
(5) | 平面図形 | D |
大問3 | ||
(1) | 割合・仕事算 | B |
(2) | 割合・仕事算 | C |
(3) | 割合・仕事算 | D |
大問4 | ||
(1) | 論理推理 | B |
(2) | 論理推理 | C |
(3) | 論理推理 | D |
(4) | 論理推理 | E |
大問5 | ||
(1) | 縮尺・会話形式 | B |
(2) | 縮尺・会話形式 | C |
それでは順に見ていきましょう。
大問1「計算」
ウオーミングアップ問題です。
大問2
基本~標準レベルの問題が中心です。
(2)
水の体積を、台形の(上底+下底)に置きかえるのがポイントです。
(5)
大問3「割合・仕事算」
すべてのポンプで1分間に汲みだす量を「1」とすると、Aは「30」、Bは「15」となります。
(3)
最後の12分で汲みだした水を、すべてのポンプで汲みだしていれば、5分だったということは、すべてのポンプの数の5/12倍が整数ということです。
つまり、すべてのポンプの本数は12の倍数。
最小は12本(答え)
大問4「論理推理」
(2)
○も△も0個なら、可能性がある数字を、残りの5個に、しぼることができます。
(3)
2回目の結果から、4つの数字は1589にしぼられます。
1回目の数字で正しいのは58だけなので、58の位置も確定します。
1の位置は、左端ではないので、左から3番目に確定。
よって、9の位置も左端に確定。
(4)
2回目の結果から、4つの数字は1235に確定。
ただし、位置は、1回目も含め、すべて正しくない。
よって、ここまでで下表が出来上がります。
1 | × | × | ||
2 | × | × | ||
3 | × | × | ||
5 | × |
3の位置が2通り考えられるので、場合分けすると、下表が出来上がります。
1 | × | ○ | × | × |
2 | × | × | ○ | × |
3 | ○ | × | × | × |
5 | × | × | × | ○ |
「3125」
1 | × | × | ○ | × |
2 | × | × | × | ○ |
3 | ○ | × | × | × |
5 | × | ○ | × | × |
「3512」
1 | × | ○ | × | × |
2 | × | × | ○ | × |
3 | × | × | × | ○ |
5 | ○ | × | × | × |
「5123」
候補が3つにしぼられたので、2回試せばどちらかが当たるか、どちらも外れれば、残りが正解です。
大問5「縮尺・会話形式」
試験終了時刻がせまる中、長文にプレッシャーを感じながら解き始めることと思われますが、理論的には、標準レベルの縮尺問題です。
大問1~3は、中学受験・算数の定番問題です。
努力が報われる部分です。
ここで確実に得点しましょう。
大問4「論理推理」よりも、大問5「縮尺・会話形式」の方が、算数的にははるかに簡単です。
長文だからといって、必ずしも難しいとは限りません。
大問4で固まってしまうよりは、大問5に移った方が、得点が伸びるでしょう。