目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)入試結果 |
(2)出題分野 |
(3)難易度 |
2、各論(大問1~4) |
「対策」 |
(1)入試結果
年度 | 合格者平均点 |
2023 | 69.8 |
2022 | 55.3 |
2021 | 60.5 |
(学校ホームページより。算数100点満点)
(2)出題分野
本年度は「立体図形」「速さ」「数の性質」「規則性」中心に出題されました。
「数の性質」は、「会話形式」で出題されました。
他にも、大問1の小問群で、「場合の数」「比」「平面図形」なども出題されました。
(3)難易度
本年度は、大問1の小問群でも、最高レベルの難問が出題される一方、終盤の大問でも、基本レベルの問題が多数出題されるなど、ダイナミックな構成になっています。
その結果、全体的には、平均点が大きく上昇しました。
出題分野&難易度マップを掲載いたします。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算 | A |
(2) | 計算 | A |
(3) | 平均算 | B |
(4) | 場合の数 | C |
(5) | 比 | B |
(6) | 平面図形 | E |
(7) | 平面図形 | E |
(8) | 立体図形 | D |
大問2[A] | ||
(1)① | 立体図形・点の移動 | B |
(1)② | 立体図形・点の移動 | B |
(2) | 立体図形・点の移動 | C |
(3) | 立体図形・点の移動 | C |
大問2[B] |
||
(1) | 速さ | B |
(2) | 速さ | B |
(3) | 速さ | B |
大問3 | ||
ア | 会話形式・数の性質 | B |
イ | 会話形式・数の性質 | B |
ウ | 会話形式・数の性質 | B |
エ | 会話形式・数の性質 | B |
オ | 会話形式・数の性質 | D |
カ | 会話形式・数の性質 | D |
大問4 | ||
(1) | ルール指定・規則性 | B |
(2)① | ルール指定・規則性 | C |
(2)② | ルール指定・規則性 | C |
(3) | ルール指定・規則性 | E |
それでは順に見ていきましょう。
大問1(1)~(3)
基本問題です。
大問1(4)「場合の数」
まず、分子、分母の十の位を決めます。
5□/3□、7□/3□、9□/3□、7□/5□、9□/5□、9□/7□、
それぞれの□には、残りの2個の数字が入ります。
2×1=2が6個あるので12通り(答え)
大問1(5)「比」
基本問題です。
大問1(6)「平面図形」
三角形AECは二等辺三角形なので、角ACE=22.5度
よって、角DBE=22.5度
よって、X=45+22.5=67.5度(答え)
大問1(7)「平面図形」
底辺4cm、高さ5cmの三角形の面積を、3:2に比例配分します。
大問1(8)「立体図形」
136÷4=34㎠……四角柱の一つの側面
136÷34=4cm……正方形の一辺
34÷4=8.5cm(答え)
大問2
[A][B]とも、基本~標準レベルの問題です。
大問3「会話形式・数の性質」
1÷□=7/2ならば、
□=1÷7/2=1×2/7=2/7=2÷7
大問4「ルール指定・規則性」
(1)(2)は、実際に書いてみて、様子を観察しましょう。
(3)
カードを切ったとき、上から10枚目に移るカードは、上下半分に分けたとき、下半分の上から5枚目です。
上から30枚目のカードが、下半分の上から5枚目なので、上半分には30-5=25枚のカードがあります。
よって、全体では、
25×2=50枚(答え)
本年度は、易しい問題は徹底的に易しく、難しい問題は徹底的に難しい、という印象です。
難問を後回しにして、易しい問題を確実に得点できたかが、合否を分けたでしょう。
特に、大問1の(6)(7)の平面図形でハマってしまうと、後が苦しくなります。
大問1の小問を、2問続けて後回しにするのは、勇気が必要ですが……
大問3において、
A/B=A÷B
は、重要です。
大問4(3)は、(1)(2)で、どんどん書き出しながら、様子を観察し、そこで得られた規則性を(3)に生かすという問題です。
仮に(1)(2)がなかったとしても、自分で小さな数字で実験できるようにしておきましょう。