女子学院の算数は、例年、大問6問程度で構成されています。
制限時間が40分という点を考慮すると、かなり忙しい試験です。
大問1は、小問群。大問2以降は、それぞれテーマをもった応用問題が並んでいます。
1、頻出分野について
女子学院で特徴的な頻出分野は、平面図形です。「角度」「長さ」「面積」と一通り出題されています。中学受験算数で最もよく出る「三角形の相似」はあまり出題されず、二等辺三角形がらみの個性的な問題が毎年のように出題されます。
他の頻出分野は、「つるかめ算」「倍数算」などの特殊算や、「速さ」「規則性」などです。
近年は、「立体図形」や「論理問題」も増加傾向にあります。
2、難易度について
平成28年が相当に難しく、以後、多少の揺り戻しをくり返しながら、やや難し目の傾向が続いています。
また、理論的には普通レベルながら、計算が大変な問題も、出題されます。
注意すべきは、大問1の小問群です。
普通、大手塾の公開模試などで、大問1に多数の小問が並んでいる場合、易しい問題が多いです。難問が出るとしても、最後の小問です。
ところが、女子学院の大問1は、必ずしもそのような順番になっていません。
(1)の計算問題が、いきなり手間のかかる問題だったり、(1)の計算問題が易しいと思ったら(2)が手ごわい応用問題だったり、そうかと思うと、セオリー通り、最後の小問が難問だったり、色々仕かけてきます。
また、大問2以降の応用問題も、必ずしも後ろの問題ほど難しいわけではありません。大問3あたりが難しい年度もあります。
以上のような傾向をふまえると、女子学院の算数は、問題の難易度を判断することが、非常に重要です。
本番の緊張する中で、問題が難しいのか、自分の頭がいつも通り働いていないのか、見分けるのは難しいのですが、これを冷静に行う必要があります。
日頃から、過去問演習や模試の際に、正答率や難易度の確認を行い、
「自分の中でこのくらいの歯ごたえがあるときは、捨て問にして大丈夫」
という感覚を研ぎ澄ましておきましょう。
また、女子学院の平面図形は、個性的とはいえ、中学受援算数の範囲内で、十分、対策できます。慣れないうちは苦戦しますが、ある程度パターンがあります。こちらは頑張るべきでしょう。
そのための「発想法」については、このホームページ内の「算数の成績を上げるには?」で紹介しています。
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