目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)入試結果 |
(2)出題分野 |
(3)難易度 |
2、各論(大問1~4) |
「対策」 |
(1)入試結果
2022年2月19日現在、学校の公表待ちです。
(2)出題分野
「数の性質」「平面図形」「速さ」を中心に、出題されています。
「数の性質」は、「規則性」「場合の数」などとの融合問題で、総合的な問題です。
「平面図形」は、補助線を見つける楽しさを満喫できる問題です。(コツがあります→「対策」参照)
「速さ」は、近年流行している「縦軸が相対距離を表す進行グラフ」です。
いずれも、渋渋ならではの、よく練り上げられた問題でrす。
(3)難易度
小問単位で全16問あります。
このうち、レベルE(最高難度)の問題が4問あり、75%以上得点するのは、かなり難しいでしょう。
特に難しいのは、平面図形。補助線の引き方に、出題者の独特の個性が感じられます。
ただ、それ以外の問題が解きやすいこともあり、70%ぐらい得点するのは、それほど困難ではないでしょう。
出題分野&難易度マップを掲載致します。(難易度は、レッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算問題 | A |
(2) | 平均算 | B |
(3) | 割合・濃さ | B |
(4) | 割合・売買算 | C |
(5) | 論理パズル | E |
(6) | 立体図形・回転体 | D |
大問2 | ||
(1) | 数の性質 | B |
(2) | 数の性質 | C |
(3) | 数の性質 | E |
大問3 | ||
(1) | 平面図形 | C |
(2) | 平面図形 | E |
(3) | 平面図形 | E |
大問4 | ||
(1) | 速さ・進行グラフ | C |
(2) | 速さ・進行グラフ | C |
(3) | 速さ・進行グラフ | D |
(4) | 速さ・進行グラフ | D |
それでは、順に見ていきましょう。
大問1(1)「計算問題」
ウオーミングアップ問題です。
大問1(2)「平均算」
全体の合計点から、A組、B組の合計点を引いて、C組の合計点を求め、C組の人数で割ります。
大問1(3)「割合・濃さ」
8-7.5:7.5-5=1:5
400×1/5=80g(答)
大問1(4)「割合・売買算」
300:675=4:9
[9]-[4]=[5]が0.9-0.8=0.1にあたります。
よって、[9]は0.18にあたります。
900÷(0.9-0.18)=1250円(答)
ここまでは、基本問題です。
大問1(5)「論理パズル」
ABCをなるべく大きくするために、A=9としてみます。
C+F+I=6+F+I=12または22ですが、大きい数字はBのためにとっておきたいので、12にしておきます。
F+I=6になる組み合わせを色々試すと、以下のように決まります。
9 | 7 | 6 | |||||||||||||
8 | 4 | 5 | |||||||||||||
+ | 2 | 0 | 1 | ||||||||||||
2 | 0 | 2 | 2 |
よって、B=7、P=3(答)
大問1(6)「立体図形・回転体」
2個の円柱と1個の円すいから、2個の円すいを引きます。
10032.3㎤(答)
半径 | 高さ | ||
+ | 円柱 | 9cm | 12cn |
+ | 円柱 | 15cm | 6cm |
+ | 円すい | 15cm | 15cm |
- | 円すい | 3cm | 3cm |
- | 円すい | 9cm | 9cm |
大問2「数の性質」
(1)
各位とも、5種類の数字が入ります。
5×5×5×5=625個(答)
(2)
下3ケタについて、調べます。
112,144,152,224,232,312,344,352,424,432,512,544,552
これら13個の下3ケタが、千の位の数字1~5に続きます。
13×5=65個(答)
(3)
素因数としての5が何個あるか、調べます。
5の倍数→□□□5→5×5×5=125個
25の倍数→□□25→5×5=25個
125の倍数→□125→5個
625の倍数→3125→1個
3125の倍数→3125→1個
合計125+25+5+1+1=157個
これに対し、素因数としての2は、偶数ごとに少なくとも1個は、必ずあります。
偶数は625×2/5=250個あるので、十分にたくさんあります。
よって、157個(答)
大問3「平面図形」
(1)
5×2.5÷2=6.25㎠(答)
(2)
図2の三角形は、図3の右端の小さな三角形にピッタリ重なります。
図3の外側の三角形は、1辺14cmの正三角形の半分。
すなわち、面積は1辺7cmの正三角形の面積の2倍。
また、図3の下2個の三角形の面積は、図2の三角形の2倍。
よって、2倍から2倍を引いて、2で割ればOK
7×7×2=24.5
24.5÷2=12.25㎠(答)
(3)
内側の正方形の辺のうち、まだ正三角形がくっついていない辺にも、同じように正三角形をくっつけます。
すると、大きな正方形は小さな正方形1個と、合同な正三角形4個と、合同な二等辺三角形4個に分かれます。
正三角形は斜線部分と白い部分で、2個ずつ分け合っています。
残りについて。
正方形の1辺の長さを□とすると、正方形の面積は□×□
他方、二等辺三角形の面積は□×□÷2÷2=□×□÷4
よって、4個合計すれば、正方形の面積と等しくなります。
つまり、斜線部分の面積は、大きな正方形の1/2
9×9×1/2=40.5㎠
大問4「速さ・進行グラフ」
(1)
337.5÷7.5=45m/分(答)
(2)
45×40=1800m(答)
(3)
60分後に追いついているので、教子さんは、20分にあたる距離、すなわち、900m下っています。
よって、渋男君も1800m上ったあと、900m下りました。
上りと下りの速さの比は4:5、距離の比は2:1なので、かかった時間の比は
2/4:1:5=5:2
よって、7.5分後から60分後までの52.5分間を5:2に比例配分すると、上りの時間は37.5分。
1800÷37.5=48m/分(答)
(4)
40分後、渋男君は、1560m上っているので、
(1800-1560)÷(45+48)=80/31分
よって、42と18/31分=42分34と26/31秒(答)
・大問2は、「数の性質」と「場合の数」と「規則性」を融合させた最新傾向の問題です。
一の位から0が何個並ぶかという問題は、定番ですが、その定番の解法がそのままでは適用できないように、工夫して出題しています。
解法の仕組みを十分に理解しておきましょう。
超難問、大問3の「平面図形」には、ちょっとしたコツがあります。
出題者は、自分が問題を作る際、○○を多用します。
その上で、作り終わると、○○を消すのです。
よって、受験生としては、どんどん○○を書き込めば良いのです。
この記事は、レッツ算数教室の室長が書いています。
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