桜蔭中学の算数


NEW! 桜蔭の算数2024年

NEW! 桜蔭中学の国語

傾向


ポイント1


桜蔭の算数で最も特徴的なのは、

 

➀調べる問題

➁規則性の問題

③立体図形(体積・表面積・切断)

 

の3分野です。

 

➀「調べる問題」は、伝統的に「不定形のつるかめ算(表で解くつるかめ算)」が出題されてきましたが、近年は、論理推理問題など、「場合分け」が多岐にわたる問題も出題されており、難化してきました。

 

➁「規則性の問題」は、倍数などの「周期性」を利用する系統と、フィボナッチ数列など「前後関係」を利用する系統が、どちらも出題されています。

 

③「立体図形」は、以前は「切断問題」が頻出でしたが、近年は、「体積・表面積」も出題されるとともに、「図形と規則性」「図形と場合の数」など、他分野との融合問題も頻出です。


ポイント2


また、桜蔭の算数のもう一つの特徴は、

 

➀計算が手間

➁作業量が多い

 

という点です。

 

たとえば、「図形問題」では、分数計算の中に、円周率3.14が入ってきたりします。

 

「調べる問題」では、表を作って条件に該当する数字を黙々と書き出す必要があります。

 

かなり忙しい試験であるといえます。


対策


ポイント1


場合分け能力を鍛えよう!

 

現在、難関校では、「場合分け能力」が非常に重視されています。

 

「中学受験・算数の解法知識は、大学受験・数学にほとんど役立たないのではないか?」

 

との批判がある中で、この「場合分け能力」は、数学にも大いに役立つことから、重視されているものと思われます。

 

桜蔭が「調べる問題」を重視しているのも、調べるにあたって、「場合分け」が必要だからでしょう。

 

では、この能力はいかにして鍛えればよいのでしょうか?

 

場合分けというのは、視点次第で、7~8通りに分かれたり、逆に、2~3通りにしか分かれなかったりします。

 

問題を処理するのにちょうどよい分け方をするには、どのような視点が必要か、常に検討する姿勢が重要です。

 

答え合わせをする際にも、単に正解したか否かではなく、自分の視点と解説の視点を比べ、自分にない優れた発想を見つけた時には、自分の中に取り込んでいきましょう。


ポイント2


煩問対策をしよう!

 

計算量や作業量の多い問題を、いかにコスパのよい解法で処理するかという点も、合否を分けます。

  • 3.14の倍数は暗記できているか?
  • 3.14が分数計算と重なったとき、どうするか?
  • 数列で、番号と数値がズレないように工夫できるか?
  • 「比」を上手に利用できるか?
  • 分数どうしの「最小公倍数」は、どうやって求めるか?

など、日頃から、自分なりの工夫を準備しておきましょう。




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