中学受験界で最も優秀な子供たちが集まるサピックスでは、先生が解法を一方的に教え込むことは、していません。
先生のヒントに基づき、子供たちが意見を出し合うことによって、「自ら考える力」を育てていきます。
双方向、黒板授業の重視です。
小学生向け、ブレイン・ストーミングとも言えます。
入試問題の思考力化が進む現在、難関校の合格に最も必要な授業です。
「双方向授業によって思考力を育てる」という方針を貫くため、予習はしません。
授業で使うテキストは、当日、プリント形式で配られます。
その分、家庭学習における授業の復習が大切になってきます。
家庭学習の時間を十分とれるように、1週間の授業の日数は少なめで、6年生でも前半は週3日です。
優秀な子供たちが集まっているので、授業の進み方も速いです。
5年生までに、入試に必要な基礎知識は、ほとんどカバーします。
カリキュラムは、らせん階段をのぼるように巻き上げていき、同じ分野が数か月ごとにくり返されます。
以前勉強した部分がおろそかになっていると、ついて行くのは大変です。
ご家庭での復習を重視し、授業の進み方が速いということは、すなわち、宿題がどっさり出ることを意味します。
数字替え問題による反復トレーニングが徹底されています。
反復の多さは、大手塾の中でもダントツです。
このように、サピックスでは、難関校合格のための理想的な教育方針を掲げていますが、これを実行するのは、容易ではありません。
授業中によくわからなかった問題や、授業で扱わなかった問題は、家庭学習で補うことになります。
ところが、算数のプリントの解説は、あまりくわしくありません。
「解法を覚えるのではなく、考えなさい」という趣旨なのでしょう。
でも、現実問題として、復習が間に合いません。
やることが多過ぎて、こなしきれない結果、解法暗記に走ってしまう子供たちが出てきます。
マンスリーの直前に、出題範囲の問題を暗記して、その場しのぎの勉強方法を取らざるを得ないのが、実情です。
これでは、組分けテストやサピックスオープンで初見の問題が解けず、急に成績が下がることになります。
これら様々な困難を乗り越えて、サピックスが提案する難関校向けの勉強をやり遂げるには、どうすれば良いでしょうか?
カギは、家庭学習における、お子様への接し方にあります。
配られたプリント、冊子のすべてをマスターしようとするのは、場合によっては、逆効果です。
現状を見つめ、ちょうど良い問題を選んであげる必要があります。
さらに、お子様に解けない問題が出てきたとき、解法をすぐに教え込むのは、マイナスです。
双方向の問答形式で、お子様自らが階段をのぼっていくよう促しましょう。
ただし、注意点が3つあります。
・サピックスの授業で学んだ内容との整合性を保たないと、お子様が混乱してしまいます。
よって、教材の編集意図、授業を担当した先生の説明意図を、よく理解しておくことが大切です。
・志望校の出題傾向もふまえ、メリハリをつけましょう。
・親子だと、お互いに遠慮がなく、感情が先走ってしまうケースもあるようです。ご辛抱を!
もし、あなたが、
・ご家庭内でここまでするのは、負担が重すぎるし、時間も取れない
・それでも、お子様の「自ら考える力」をできるだけ伸ばしたい、志望校に合格させたい、
と願うのであれば、レッツ算数教室にお任せください。
サピックスフォローの経験豊富な先生が、あなたのお子様をベストな状態にお導きいたします。