目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)出題分野 |
(2)難易度 |
2、各論(大問1~7) |
「対策」 |
(1)出題分野
問題数が多く、ほとんどすべての分野から出題されています。
分野別の出題頻度も重要ですが、筑波大附属の場合、
というとらえ方も重要です。
(2)難易度
1問ごとの難易度は、基本レベルから難問まで様々ですが、制限時間40分に対し問題量が非常に多く、その意味で、大変難しくなっています。
出題分野&難易度マップを掲載いたします。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算 | A |
(2) | 規則性 | C |
(3) | 虫食い算 | C |
(4) | 規則性 | D |
(5) | 割合 | D |
(6) | 3段つるかめ | C |
大問2 | ||
(1) | 割合 | B |
(2) | 割合 | D |
大問3 | 平面図形 | C |
大問4 | 統計 | C |
大問5 | ||
(1) | 論理推理 | E |
(2) | 平面図形 | D |
(3) | 立体図形 | E |
大問6 | ||
(1) | 円の面積 | B |
(2) | 円の面積 | B |
(3) | 円の面積 | C |
(4) | 円の面積 | C |
大問7 | ||
(1) | 比 | B |
(2) | 速さ | C |
(3) | 場合の数 | E |
それでは順に見ていきましょう。
大問1(1)「計算」
ウオーミングアップ問題です。
大問1(2)「規則性」
あまりは、「1、4、4、1、0」が周期になっています。
大問1(3)「虫食い算」
百の位から、イ=ア+1とわかります。
十の位から、イ=9、ア=8とわかります。
大問1(4)「規則性」
1回の操作で、上に4段上がります。
「54の倍数」段上がるには、4と54の最小公倍数段上がればよく(2×2×27)、操作は27回(答え)
大問1(5)「割合」
AからBへ引っ越した時のBの人口密度は、C地区の人口密度と同じです。
大問1(6)「3段つるかめ」
得点が5、6、8点の人達の「合計人数」「合計得点」がわかるので、3段つるかめになります。
大問2「割合」
標準問題ですが、計算量が多く、それなりに時間がかかります。
大問3「平面図形」
グラフから、
とわかります。
2回目は、長方形の右上かどが4.5㎠削れるときですが、正方形にすると
になります。
大問4「統計」
基本問題です。あとは、時間との相談です。
大問5(1)「論理推理」
全部で10回点を取るということは、□回目と□+5回目の点が点対称ということです。
(E,3)(C,5)が点対称の関係→(D,4)が点対称の中心
大問5(2)「平面図形」
開いたときの切り込みは「たて」「横」になっていなければなりません。
ところが、ア、イ、エのように「斜め」に切ると、開いたときに斜めになってしまいます。
大問5(3)「立体図形」
たろうさんから見た右の側面と、けんたさんから見た左の側面に注目すると、アエが有望です。
大問6「円の面積」
はじめて円の面積の公式を勉強したときに、これらの図を見たはずです。
公式丸暗記に走らず、意味を理解していたかが問われています。
大問7
(1)は、「比」の基本問題。
(2)は、「速さ」の基本問題ですが、計算量が多い問題です。
(3)「場合の数」
決勝トーナメントへの進出経緯は関係ありません。
結果として、それぞれのグループから、何チーム進出したかだけが重要です。
たとえば、
が決勝へ進む場合を(2,2,4)と表すと、この組み合わせは
6×6×1=36通りあります。
(2,2,4)の順列は3通りあるので、36×3=108通り。
同様に、(2,3,3)は
6×4×4×3=288通り。
108+288=396通り(答え)
時間が十分にあれば、難しいのは、大問5(1)(3)、大問7(3)ぐらいでしょう。
でも、制限時間が40分なので、大変忙しい試験です。
そこで、時間短縮が最大のテーマです。
問題には、「中学受験・算数」風の問題と、「知能テスト」風の問題の2種類が出題されています。
前者は、問題文が短いわりに、結構時間がかかります。
後者は、問題文が長いわりに、時間はかかりません。
自分はどちらが得意か?
事前に、ある程度、把握しておきましょう。
選択式問題は、明らかに誤りの肢を、いかに早く見抜くかも大切です。
たとえば、大問5(2)は、アイエが明らかに誤りなので、ウを開いたときの状態を確認するまでもなく、ウが正解とわかります。