目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)入試結果 |
(2)出題分野 |
(3)難易度 |
2、各論(大問1~5) |
「対策」 |
(1)入試結果
恵泉女学園2020年第2回・算数は、例年通りでした。
学校公表の合格者得点率は、69%でした。
(2)出題分野
「立体図形」「統計」「数の性質」「割合」「速さ」などから出題されています。
(3)難易度
おおむね標準的な問題が出題されています。
大問5「数の性質」は、かなり難しくなっています。
「出題分野&難易度マップ」を掲載致します。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算問題 | A |
(2) | 計算問題 | A |
(3) | 計算問題 | A |
大問2 | ||
(1) | 文章題 | B |
(2) | 割合・食塩水 | B |
(3) | 数の性質 | D |
(4) | 比 | C |
(5) | 速さ | D |
大問3 | ||
(1) | 立体図形・展開図 | C |
(2) | 立体図形・展開図 | C |
(3) | 立体図形・展開図 | C |
(4) | 立体図形・展開図 | D |
大問4 | ||
(1) | 統計 | B |
(2) | 統計 | B |
(3) | 統計 | B |
(4) | 統計 | C |
大問5 | ||
(1) | 数の性質 | D |
(2) | 数の性質 | E |
それでは、順に見ていきましょう。
大問1「計算問題」
ウオーミングアップ問題です。
大問2
(1)「文章題」
(500×3+600)÷3=700円(答)
(2)「割合・食塩水」
濃さの比が12:16=3:4
重さの比は4:3
200÷4×1=50g(答)
(3)「数の性質」
素因数に2も3もありません。
素因数として小さいのは5、7。
約数が4個なので、5×5×5=125または、5×7=35のうち、小さい方の35(答)
➡「対策」参照
(4)「比」
梅を①とします。桃は②+3。柚は⑥+7。
合計⑨+10=217
①=23。柚=23×6+7=145個(答)
(5)「速さ」
妹が、60×8=480m先を行っています。
1分間に25mずつ追いつくと、96/5分後に追いつきます。
でも、追いつかなかったのですから、妹は、96/5分より早く、学校に着きました。
85×96/5=1632mよりも短い(答)
大問3「立体図形・展開図」
最短距離の問題ですから、展開図上で直線になります。
BCを通るコースは、たて、横5cmの正方形の対角線になるので、角度の45度がわかります。
長さは、三角形の相似を利用すれば、求められます。
大問4「統計」
基本問題です。
近年は、小学校の算数で「統計」が重視されています。
「中央値」など、従来の中学入試問題では出題されなかった用語が出題されるケースも出てきています。
得点には、15点以上20点未満など、幅がありますから、最低点が15点とは限らない、といった点に注意しましょう。
大問5「数の性質」
(1)仮に、すべて82円切手だとすると、18枚で、24円余ります。
1枚62円切手にすると、24+20=44円余ります。
この余り分で、62円切手がちょうど買えれば、合計1500円になります。
62の倍数で1の位が4のものを探すと、62×2=124
よって、(124ー24)÷20=5
18ー5=13枚……82円切手
5+2=7枚……62円切手
(2)63も84も7の倍数なので、どのように組み合わせても、合計金額は7の倍数になります。
でも、1500は7の倍数ではありません。
よって、セットは作れません。
問題文の条件を見た時、それを具体的にどのように生かせばよいのかが、わかっているか、わかっていないかで、結果は天地の差です。
大問2(3)で、「約数が4個」という条件がありました。
このような場合、素因数分解して、A×A×Aになるか、A×Bになるかのいずれかです(A、Bは素数)
大問3では、AからGまで糸が最も短くなるように、という条件がありました。
このような場合、展開図上でAGを直線で結びます。
このように、問題文の条件を、具体的にどう使うか?という知識を整理しておくことが、対策として有効です。
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