目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)出題分野 |
(2)難易度 |
2、各論(大問1~4) |
「対策」 |
(1)出題分野
国学院久我山2020年第1回・算数は、「規則性」「速さ」が重点的に出題されています。
それぞれ、全配点中の20%、25%を占めるものと推定されます。
他には、「計算問題」が4問、「割合」「平面図形」「立体図形」「場合の数」などの小問が出題されています。
計算問題が4問出題されていることと、規則性、速さの大問でも、計算力が必要な問題が出題されていることを考え合わせると、計算力重視の傾向が見られます。
(2)難易度
大問1「計算問題」と、大問2「一行題」は、基本的な問題です。
大問3「規則性」、大問4「速さ」は、最後の小問が、難しい応用問題となっています。
特に、大問3「規則性」では、「1から始まる奇数の和」が出題されていて、公式を知っているか否かで、所要時間に大きな開きができます。
「出題分野&難易度マップ」を掲載致します。(難易度は、レッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算問題 | A |
(2) | 計算問題 | A |
(3) | 計算問題 | A |
(4) | 計算問題 | A |
大問2 | ||
(1) | 場合の数 | B |
(2) | 割合・濃さ | B |
(3) | 割合・売買算 | B |
(4) | 速さ・流水算 | B |
(5) | 和と差 | C |
(6) | 平面図形 | B |
(7) | 立体図形 | B |
大問3 | ||
(1) | 規則性 | B |
(2) | 規則性 | C |
(3) | 規則性 | D |
(4) | 規則性 | E |
大問4 | ||
(1) | 速さ | B |
(2) | 速さ | B |
(3) | 速さ | C |
(4) | 速さ | D |
(5) | 速さ | E |
それでは、順に見ていきましょう。
大問1「計算問題」
ウオーミングアップ問題です。確実に取りましょう。
大問2(1)「場合の数」
「1□4」の□に入る1けたの整数が何個あるかです。
3の倍数になるには、各位の数の和が3の倍数になればよいので、1、4、7の3個(答)
大問2(2)「割合・濃さ」
(8×200+6×600)÷(200+600)=6.5%(答)
大問2(3)「割合・売買算」
1.4×0.8-1=0.12
600÷0.12=5000円(答)
大問2(4)「速さ・流水算」
720÷6=120(上)
720÷3=240(下)
(120+240)÷2=180m/分
大問2(5)「和と差」
(120×20+460)÷(120+100)=13匹(答)
論理的可能性としては、(120×20-460)÷(120+100)の場合もありますが、割り切れないので、不適です。
大問2(6)「平面図形」
等積移動すると、半径3cm、中心角30度のおうぎ形になります。
3×3×3.14÷12=2.355㎠(答)
大問2(7)「立体図形」
展開図に各頂点の記号を書き込みます。
以上、ここまで全て、基本問題です。満点を目指しましょう。
大問3「規則性」
(1)等差数列です。
1+2×19=39個(答)
(2)50×50=2500(答)
(3)10段目まで、100個なので、103番目の数字です。
(103-9)÷2=47……2けたの整数で、47番目の数の、1の位。
9+47=56の6(答)
(4)使われている数字の個数は、1けた→9個、2けた→180個、3けた→2700個、合計2889個
4×(1184-999)=740
2889+740=3629番目の□
60×60=3600なので、61段目の29番目(答)
大問4「速さ」
(1)60×(15/45)=20分(答)
(2)バスは8時24分にB駅発です。
(3)バスが2回目にB駅を出るのは、9時12分です。
(4)太郎君はB駅まで、15÷5=3時間=180分かかります。
バスがB駅に到着するのは、8時00分から20分後、68分後、116分後、164分後、212分後
このうち、太郎君を追い越すのは、68分後、116分後、164分後のバス
よって、3回(答)
(5)バスがB駅を出発するのは、太郎君がB駅に到着する11時以降では、11時36分。
よって、12時までの24分間でB駅からA駅までの15kmを移動。
速さは、45km/時と15km/時の2種類→つるかめ算
・大問1で、計算問題が4問出題されていることからも明らかですが、計算力を重視しています。
さらに、大問3、大問4は、理論的に必ずしも超難問ではありませんが、一つ一つの式を、順序よく正確に立て、確実に計算していく手堅さが求められています。
大問3の「規則性」にしても、大問4の「速さ」にしても、一か所ずれてしまうと、すべてがずれてしまい、正解に達しません。
日頃から、ノートに式を書くときにも、整理整頓した書き方を練習しておきましょう。
・補足
公式:1から始まる奇数の和
1から始まるN個の奇数の和=N×N