出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算問題 | A |
(2) | 規則性 | B |
(3) | 割合・濃さ | C |
(4) | ニュートン算 | C |
(5) | 平面図形・角度 | C |
大問2 | ||
(1) | 平面図形と比 | C |
(2) | 平面図形と比 | C |
(3) | 平面図形と比 | C |
大問3 | ||
(1) | 速さ・進行グラフ | C |
(2) | 速さ・進行グラフ | C |
大問4 | ||
(1) | 場合の数 | D |
(2) | 場合の数 | D |
大問5 | ||
(1) | 立体図形・切断 | C |
(2) | 立体図形・切断 | C |
(3) | 立体図形・切断 | E |
大問6 | ||
(1) | ルール指定・練習 | B |
(2) | ルール指定・数の性質 | C |
(3) | ルール指定・数の性質 | E |
それでは、順に見ていきましょう。
大問1(1)「計算問題」
ウオーミングアップ問題です。
0.125=1/8は、必須知識です。
大問1(2)「規則性」
1/1,2/1,2,3/1,2,3,4/……と、グループ分けします。
1個+2個+3個+……+13個+9個=100個
よって、左から数えて100番目の整数は、第14グループの9番目、すなわち9(答)
大問1(3)「割合・濃さ」
13-10.9:10.9-8=21:29
100÷(21+29)×21=42g(答)
大問1(4)「ニュートン算」
6:00~7:51(111分)
111÷3×8=296人
6:00~8:28(148分)
148÷2×5=370人
(370-296)÷(148-111)=2人/分……1分で2人入ってくることが、わかりました。
296-2×111=74人(答)
大問1(5)「平面図形・角度」
角ABC=角DBE=角ACB=角DEB=34度
BC=BE
よって、三角形BEDは、BC=BEの二等辺三角形で、角CBE=34度なので、
角CEB=(180-34)÷2=73度
73-34=39度(答)
以上、大問1は、(5)が多少難しかったかもしれませんが、すべて基本中の基本問題です。
満点を目指しましょう。
大問2「平面図形と比」
(1)三角形BEIと三角形BALは相似で、相似比は2:3
三角形CJGと三角形CIBは相似で、相似比は1:2
よって、BIの長さを2とおくと、IL=JG=LH=1
よって、BI:IL:LH=2:1:1(答)
(2)平行四辺形(台形)BGDHの上底と下底の合計8のうち、四角形IJKLは2を占めています。
1/2×2/8=1/8より、8:1(答)
(3)三角形ABLは、三角形ABHの3/4倍。
また、三角形BIEと三角形BLAの相似比が2:3であることから、面積比は4:9
よって、三角形BIE:四角形AEIL=4:5
以上より、1/4×3/4×5/9=5/48
よって、48:5(答)
大問3「速さ・進行グラフ」
グラフを読みます。
160÷10=16m/秒……列車の速さ
グラフは、160mに達した瞬間に、下がり始めています。
これは、長さ160mの列車がトンネルAにちょうどすっぽり入った瞬間、先頭がトンネルから出始めたことを意味しています。
よって、トンネルAの長さは、160mです。
下がり始めたグラフは、80mで横ばいになっています。これは、列車の先頭がトンネルBに入り始めたことを意味しています。
すなわち、トンネルAから出るのと同じだけ、トンネルBに入るわけです。
グラフが80m下がるのには、5秒かかるので、トンネルAとトンネルBの間を移動するのに、5秒かかったことになります。
すなわち、両者の距離は80mであることがわかります。
さて、列車の先頭がトンネルBに入ってから、出始めるまで、30-15=15秒かかっています。
よって、トンネルBの長さは、16×15=240mです。(答)
大問4「場合の数」
(1)
以上、19通り(答)
(2)要するに、10個の点のうち、最初のAと最後のC以外の8個の点で曲がれば、最強です。
曲がり方は色々あります。
たとえば、
A→B→F→G→J→E→I→D→H→C
など
大問5「立体図形・切断」
(1)(2)は、基本的な立体切断です。大きな三角すいから、はみ出た小さな三角すい2個を引けば、体積も求められます。
(3)長方形AEGCを考えます。
EGとRSの交点をTとすると、ET:TG=3:1
さらに、三角形NETと三角形NCAは相似で、相似比はET:AC=ET:EG=3:4
よって、CN:NE=4:3(答)
大問6「ルール指定・数の性質」
(1)
777÷2=388あまり1
777÷4=194あまり1
388-194=194枚(答)
(2)
2、3について、操作し終わった時、黒色の面が上になっているコインの数は、
です。
そして、最後に1を引くことで、すべてのコインを裏返すので、白黒反転します。
よって、最後に黒色の面が上になっているコインは、
777-(259+130)=388枚(答)
(3)
11回とは「奇数回」ですから、11回すべての操作で裏返せば、必ず黒色の面が上になっています。
ということは、1、2、3、4、5の公倍数、すなわち60の倍数であれば、どのカードを引いても、必ず裏返すことになります。
777÷60=12あまり57
12枚(答)
・出題分野&難易度マップを見れば明らかな通り、序盤の大問1~2は、典型的な中学入試問題です。
いずれも、塾のテキストに、ほぼ同じ問題が収録されているのではないでしょうか。
満点を目指しましょう。
・中盤の大問3~4も、よく見かける問題ですが、やや難度が上がります。
大問3「進行グラフ」については、縦軸が「移動距離」「相対距離」など、様々なものが出題されるようになってきており、本問も、そのような流れの中にあります。
グラフの特徴的な部分を、どのように解釈すれば良いのか、十分に習熟しておきましょう。
大問4「場合の数」も、オーソドックスな問題です。
ただし、実際に書き出すとなると、それなりに時間もかかりますし、思わぬ見落としも生じかねません。
日頃から、自分で樹形図をかく練習が必要です。
・終盤の大問5~6は、難問も出題されています。
大問5「立体切断」(1)(2)については、何度も練習しているはずなので、ここをきっちり得点することが、大切です。
(3)の平面貫通問題は、知っていれば、パターン通りに処理できます。
ただし、比較的最近になって現れた問題であり、塾のテキストでは扱っていないこともあるでしょう。
このような問題への対策としては、中学受験・算数の最新傾向を熟知する指導者の下で、きめ細かい指導を受ける必要があります。
他方、大問6「ルール指定・数の性質」(1)(2)は、問題文の指示通りに操作するだけです。
要領次第で、多少、時間に差がつくかもしれませんが、基本的には、誰でも解けます。
ところが、(3)は一転して、難問です。
操作を11回も行い、しかも、「どのようなカードの引き方をしても必ず黒色が上」と言われると、一瞬、気が遠くなります。
このような場面では、普段、この手の「カード裏返し問題」を解き終わった際、頭の中で、解法をどのように、整理、抽象化しているかで、差がつきます。
「要するに、裏返す回数が、偶数か奇数か?それが問題だ。」
という一般化、抽象化ができていれば、
黒色が上→奇数回裏返す→11は奇数→11回すべてで裏返す→1、2、3、4、5の公倍数
という発想が思い浮かぶはずです。
カギは、個別具体的な解法の一般化、抽象化にあります。
レッツ算数教室では、ここに焦点をあてた授業を行っています。
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