目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)入試結果 |
(2)出題分野 |
(3)難易度 |
2、各論(大問1~6) |
「対策」 |
(1)入試結果
法政2023年第1回・算数の平均点は、やや高めでした。
年度 | 受験者平均点 | 合格者平均点 |
2023 | 112.2 | 130.1 |
2022 | 98.7 | 126.6 |
2021 | 104.6 | 129.2 |
2020 | 94.1 | 125.7 |
(学校ホームページより。算数150点満点)
(2)出題分野
本年度は、大問として「場合の数」「平面図形」「立体図形」「割合」が出題され、小問群では、「速さ」「集合」なども出題されています。
(3)難易度
全体的には、基本~標準レベルの問題中心で、得点しやすい問題です。
中盤の大問4「平面図形」が、最も難しかったと思われます。
出題分野&難易度マップを掲載いたします。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算 | A |
(2) | 計算 | A |
(3) | 計算 | A |
大問2 | ||
(1) | 単位換算 | B |
(2) | 比 | B |
(3) | つるかめ算 | B |
(4) | 集合・割合 | C |
(5) | 割合・仕事算 | B |
(6) | 割合・売買算 | C |
(7) | 速さ ・マルイチ算 | D |
(8) | 平面図形 | C |
大問3 | ||
(1) | 場合の数 | B |
(2) | 場合の数 | C |
大問4 | ||
(1) | 平面図形 | D |
(2) | 平面図形 | D |
大問5 | ||
(1) | 立体図形 | B |
(2) | 立体図形 | C |
大問6 | ||
(1) | 割合・濃さ | B |
(2) | 割合・濃さ | C |
それでは順に見ていきましょう。
大問1「計算」
ウオーミングアップ問題です。
大問2(1)「単位換算」
基本問題です。
大問2(2)「比」
9-6=3と、6-5=1の差、すなわち3-1=2が2000円にあたります。
大問2(3)「つるかめ算」
基本問題です。
大問2(4)「集合・割合」
弟×3/8=妹×1/3
よって、弟:妹:共通部分=8:9:3
あとは、ベン図をかいてみましょう。
大問2(5)「割合・仕事算」
兄:姉:妹=1/10:1/15:1/30=3:2:1
よって、
と設定します。
大問2(6)「割合・売買算」
5%と10%の差「5%」が、1個あたりの利益3:2の差「1」にあたります。
よって、10%引きのときの利益は、定価の10%
100%-10%-10%=80%
つまり、原価320円は、定価の80%にあたります。
320÷0.8=400円(答え)
大問2(7)「速さ・マルイチ算」
(1+①)×16=(3+①)×14
①=13(答え)
大問2(8)「平面図形」
外角の定理より
36+50=86、20+44=64
180-(86+64)=30(答え)
大問3「場合の数」
(1)
基本問題
(2)
平行四辺形は、縦線2本、横線2本を選べば、1通りに決まります。
大問4「平面図形」
角DAE=角AEB(錯角)
よって、三角形ABEは正三角形で、BE=4cmです。
また、
よって、
などが導かれます。
五角形ECFHGは、三角形BCDから、三角形DFHとBEGを引けば求められます。
大問5「立体図形」
基本問題です。
展開図のおうぎ形は、中心角30度
よって、2周すると中心角60度で、展開図上のAどうしを結ぶと、正三角形になります。
大問6「割合・濃さ」
になると、食塩水の濃さは
(2/3)×(3/4)=1/2倍になります。
具体的に食塩の重さを計算しても求められますが、作業量がかなり多くなってしまいます。
法政は、算数の受験者平均点と合格者平均点の差が、特に大きい学校です。
難易度レベルABCの問題が満点で、ようやく合格者平均点前後と考えられます。
基本~標準レベルの問題は1問も落とせない、ぐらいの気合で、準備しましょう。