目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
2、各論(大問1~4) |
「対策」 |
桜蔭2023年算数は、やや難化しました。
単に作業量が多い問題のみならず、論理的に難しい問題が増加しました。
出題分野は、「集合」「植木算」「場合の数」「立体図形」がメインです。
このうち、「集合」「場合の数」が、論理的に難しい問題となっています。
出題分野&難易度マップを掲載いたします。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算問題 | A |
(2) | 比 | B |
(3)① | 集合 | B |
(3)② | 集合 | D |
(3)③ | 集合 | E |
大問2 | ||
(1) | 植木算 | B |
(2) | 植木算 | C |
(3) | 植木算 | C |
(4) | 植木算 | D |
大問3 | ||
(1) | 場合の数 | C |
(2)① | 場合の数 | C |
(2)② | 場合の数 | E |
大問4 | ||
(1) | 立体図形 | B |
(2) | 立体図形 | C |
(3) | 立体図形 | E |
それでは順に見ていきましょう。
大問1(1)(2)
(1)は計算問題、(2)は「比」ですが、ほぼ計算問題です。
大問1(3)「集合」
「長文&グラフ読み取り」の新傾向タイプです。
①は簡単ですが、②から難しくなります。
集合の問題では、ベン図や表をかくことが多いと思われますが、本問は線分図が有効です。
A、B、Cのうち、Bだけ条件がそろっているので、ここから入っていくと良いでしょう。
大問2「植木算」
論理的には簡単ですが、ミスしやすい問題です。
大問3「場合の数」
(1)と(2)①を解いているうちに、指定されたルールに慣れ、要領がつかめてきます。
例えば
といったことがわかってきます。
これらと、A、Bの点の取り方(下の表)から、求めます。
1回目 | 2回目 | 3回目 | |
パターン1 | |||
A | 0点 | 0点 | 0点 |
B | 0 | 0 | 0 |
パターン2 | |||
A | 1 | 0 | 0 |
B | 0 | 1 | 0 |
パターン3 | |||
A | 1 | 0 | 0 |
B | 0 | 0 | 1 |
パターン4 | |||
A | 0 | 1 | 0 |
B | 1 | 0 | 0 |
パターン5 | |||
A | 0 | 1 | 0 |
B | 0 | 0 | 1 |
パターン6 | |||
A | 0 | 0 | 1 |
B | 1 | 0 | 0 |
パターン7 | |||
A | 0 | 0 | 1 |
B | 0 | 1 | 0 |
パターン1は、6×6×6=216通り
パターン2、4は15×15×6=1350通り
パターン3、5、6、7は
15×1×15=225通り
合計3816通り(答え)
大問4「立体図形」
定番問題です。
計算ミスに気をつけましょう。
・本年度は、大問1(3)、大問3など、論理的に難しい問題が出題されています。
特に、大問3「場合の数」は、問題文の指定するルールを注意深く読み取った上で、慎重に場合分けする必要があります。
「問題を解くには、すべてのルールを使うはずである、」という前提に立って、未使用のルールがないか、チェックしましょう。
・他方、どこかで見たような問題、定番問題については、簡単そうに見えても、作業量が多かったり、ミスしやすかったりしますから、気が抜けません。
いずれにしても、試験時間中、常に、高い注意力、高い集中力が求められています。
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