6年生の2学期になると、志望校別対策が本格化します。
あなたも、志望校の「傾向と対策」に基づいて、勉強に励まれていることと思います。
レッツ算数教室でも、志望校別・傾向と対策には、特別、力を入れております。
ところで……
もし、本番で、突然、出題傾向が変わったら、どうしましょう?
「毎年、毎年、立体切断問題が出題されていたから、あんなに準備して、得意分野にしたのに、本番で出なかった……」
「平面図形が定番だから、ここで得点しようと思って、徹底的に準備して、自信をもって本番に臨んだのに、今年は平面図形が超難問で、手も足も出なかった……」
「マジかよ……」
「こんなハズじゃなかった……」
残念ですが、普通にあることです。
「想定外でした」
などというのは、言い訳になりません。想定しておくべきです。
出題傾向は、学校の伝統と結びついているので、基本的には、急激に変わることはありません。
でも、
などには、出題傾向や難易度が、大きく変わることがあります。
そうすると、志望校の傾向に特化して勉強してきたことが、裏目に出てしまいます。
これに対して、どのような準備をすればよいのでしょうか?
ここで、「そもそも、志望校対策とは何なのか」ということを、考え直してみる必要があります。
おさえ校、すべり止め校について、志望校対策に全力を尽くす人は、いないでしょう。
特別な対策を必要とするのであれば、もはや、おさえ校とは言えません。
つまり、志望校対策とは、ある意味、「弱者の戦略」なのです。
「全部に手が回らないから、よく出る分野にしぼって、ヤマをはりましょう」
「全部の出題形式(記述式・選択式など)に手が回らないから、よく出る出題形式にしぼって、ヤマをはりましょう」
ということなのです。
全部に手が回るなら、それに越したことは、ありません。
これこそが最強。
「強者の戦略」です。
余裕がある人は、全部勉強しましょう。
その上で、傾向と対策に合わせて、ダメ押しの勉強をしましょう。
志望校別対策は、「おまけ」です。
そうすれば、出題傾向の変化とは関係なく、異次元の強さで合格できます。
全部勉強するのは、ムリ。キャパを越えている、という人は、どうすればよいでしょうか。
ここで、あなたのライバルは、皆、小学生であることを、思い出しましょう。
しかも、あなたと同じ学校を受験しているわけです。
それほど大きな能力差はありません。
ですから、
「ライバルに負けなければよい」
という戦略を立てましょう。
全部勉強できる人なんて、いない。
だから、ライバルが勉強していることさえ「全部」勉強しておけば、少なくとも負けることはない。
これで、不合格にはなりません。
つまり、合格できます。
では、ライバルがどこまで勉強しているかを、どうやって把握するのでしょうか?
ここが難しい所です。
たとえば、ある中学校の合格者占有率を、A進学教室と、B進学教室が競っているとします。
どちらの進学教室でも教えていることが出題されれば、差はつきません。
でも、A進学教室で教えているけれども、B進学教室では教えていない問題が出題されると、A進学教室に通っている受験生が、圧倒的に有利になります。
そこで、レッツ算数教室では、B進学教室の生徒様に対しては、B進学教室で教えていない問題について、補充する、という対策を致します。
(もちろん、A進学教室の生徒様にも、逆の補充を致します)
このように準備しておけば、出題傾向が突然変わっても、
「できない問題は皆もできない」
ということで、実力通り、合格を勝ち取ることができます。
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