目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)入試結果 |
(2)出題分野 |
(3)難易度 |
2、各論(大問1~5) |
「対策」 |
(1)入試結果
年度 | 受験者平均点 | 合格者平均点 |
2023 | 25.0 | 32.2 |
2022 | 27.8 | 37.4 |
2021 | 30.5 | 38.6 |
(2)出題分野
平面図形の出題が、大きな割合を占めています。
角度、面積を求めるだけでなく、規則性とからめたり、動きのある図形をとらえたりする問題が出題されています。
(3)難易度
例年通りと言えます。
「出題分野&難易度マップ」を掲載いたします。
(難易度は、レッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算問題 |
B |
(2) | ニュートン算 | C |
(3) | 論理推理 | D |
大問2 | ||
(1) | 平面図形・角度 | C |
(2) | 平面図形と比 | C |
(3) | 立体図形(煩) | D |
大問3 | ||
(1) | 速さ | C |
(2) | 速さ | C |
(3) | 速さ(煩) | D |
大問4 | ||
(1) | 図形・規則性 | C |
(2) | 図形・規則性 | C |
(3) | 図形・規則性 | E |
大問5 | ||
(1)① | 図形・移動 | C |
(1)② | 図形・移動 | E |
(2) | 図形・移動 | E |
それでは順に見ていきましょう。
大問1(1)「計算問題」
ウオーミングアップ問題です。
大問1(2)「ニュートン算」
定番問題です。
大問1(3)「論理推理」
「総当たり戦」ということは、1チームが3試合行います。
最大でも9点。
Aは7点で、あと少しで全勝。
このような、極端な部分から切り込んでいくと、スムーズに解けます。
大問2(1)「平面図形・角度」
三角形OBPは、すべての辺の長さが半径と等しくなり、正三角形です。
ということは、角BOP=60度。
これで道が開けます。
大問2(2)「平面図形と比」
ピラミッドの相似がたくさんあります。
辺の長さは、右:下=4:3
あとは、ひし形の辺の長さがすべて等しいことを利用して、下の長さを右へ写していきます。
大問2(3)「立体図形」
「5cm」という条件を使って具体的な体積を求めようとすると、計算が大変です。
もちろん、「比」だけで処理します。
大問3「速さ」
中学入試問題で「速さ」が出題される場合、「比」を使うことが多いのですが、本問は使いません。
では、非常に簡単かというと、そうでもない。
本問の難しさは、問題文が長く、事実関係の整理が大変、という点にあります。
正確な地図が描けるかどうかが、ポイントです。
大問4「図形・規則性」
(1)(2)は、定番問題そのままで、是非とも得点すべきです。
(3)は、一転して難問です。
135とxが互いに素ならば話がはやいのですが、その保証はありません。
よって、135の約数を調べて、場合分けとなります。
大問5「図形・移動」
本問も問題文の意味を理解するのが、なかなか難しいでしょう。
針の動きを正確に把握できれば、(1)は2つのおうぎ形の面積の和ーひし形の面積で求められます。
(2)は(1)をヒントにしており、発想は同じなのですが、ひし形の面積が求められません。
ここが難問たるゆえんです。
でも、面積の「差」が問われているので、具体的な面積を求める必要はありません。
ひし形ーひし形=0で打ち消し合うからです。
・大問1、大問2ともに、(1)(2)は易しく、(3)が難しくなっています。
時間配分に気をつけましょう。
・速さの問題では、「比」「逆比」を使う問題を重点的に勉強していると思いますが、本年度大問3は、比を使いません。
逆に、技術的には4年生でも対応できそうな素朴(そぼく)な問題でありながら、問題文が長く、事実関係を正確に反映した地図を描くのが、難しくなっています。
ここに、早稲田中学のメッセージが表れているように思われます。
つまり、「速さと比」の解法暗記に走るのではなく、問題文を正確に読み取る練習をしてください、ということです。
・大問5も、針の「頭」と「先」など、出題者の用語法を正確に読み取って、言われた通りの操作を行います。
結局、本年度は、算数的な読解力を重視した出題であったと思われます。
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