鷗友2018年第1回算数は、ほぼ平年並みか、やや難化しました。
出題傾向には、特に大きな変化はありませんでした。
順に見ていきましょう。
大問1「計算問題」
定番です。
大問2「売買損益算」
これも、定番問題です。
定価を①として、15%引きのときと、3割引きのときの利益の差1200円がいくつにあたるかを求めます。
大問3
買った分の4個と、おまけの1個、合計5個を1セットと考えます。
2018÷5=403あまり3
より、403セットと3個です。1セットあたり4個買っているので、
4×403+3=1615個(答え)
大問4「立体図形」
90度の角を3つ合わせると、4cmの辺が底面に垂直になります(高さ)。
大問5「約束記号」「数の性質」
(1)2017×2018を計算しても答えは求められますが、100以上は何をかけても100の倍数なので、下2ケタだけかければOKです。
(2)1の位が9となる九九は、3×3と7×7です。よって、Bの1の位は3または7です。13,17,23,27,33,37…97と、すべて試せば、答えは求められますが、少々大変です。工夫しましょう。
□を2ケタの10の倍数とします。
B=□+3のとき、
B×B
=(□+3)×(□+3)
=□×(□+3)+3×(□+3)
=□×□+□×3+3×□+3×3
=□×□+6×□+9
です。
□×□は100の倍数なので、100で割ってあまりは0.
よって、6×□が100の倍数になるときを見つければよい、ということになります。
□=50。よって、B=53(答え)
B=□+7のときは、
B×B
=(□+7)×(□+7)
=□×□+14×□+49
今度は、14×□が60、160、260…1260のように、10の位が6になるときを見つければよい、ということになります。
4×4=16、4×9=36より、□=40、90です。
よって、B=47、97(答え)
大問6「平面図形」
鷗友ではおなじみの、三角形の相似。定番問題です。
徹底的にマスターしておきましょう。
大問7「仕事算」「規則性」
アはABC/ABC/…ABC/あまり
イはBCA/BCA/…BCA/あまり
ウはCAB/CAB/…CAB/あまり
ABCが、それぞれ10分ずつ作業をする限り、順番による仕事量に、違いはありません。
よって、上の「あまり」部分の手前までの仕事量は、アイウとも等しくなっています。
ということは、「あまり」部分の仕事量も、等しくなっています。
アの「あまり」部分は、A10分+B5分(第1式)
イの「あまり」部分は、アより6分長くかかるので、B10分+C10分+A1分(第2式)
ウの「あまり」部分は、アより5分長くかかるので、C10分+A10分(第3式)
(1)
第1式=第3式より
B5分=C10分
よって、2:1(答え)
(2)
ここまでわかれば、鷗友受験生であれば、あとは簡単でしょう。
第1式=第2式のB,Cにそれぞれ2、1を代入してA=20/9を求めます。
整数比にして、A:B:C=20:18:9。
答えは、20:9
(3)
Aだけだと1時間34分=94分かかるので、全仕事量は、20×94=1880。
1880÷(20+18+9)=40分(答え)
大問8「速さと比」「進行グラフ」
定番問題です。徹底的にマスターしておきましょう。
分速70m:分速75m=14:15。
よって、かかる時間の比は15:14。この差が3分24秒であることから、すべてが解決します。
難易度的には、大問1,2,3,4が基本的、大問5(2)が難問、大問6が定番、大問7が難問、大問8が定番です。
前半は基本的ですが、後半は難問と定番が交互に出題され、定番問題はやや難し目の問題が出題されています。
したがって、対策は、
ということになります。
「三角形の相似」「速さと比」「進行グラフ」は、解法がある程度パターン化できます。
努力が報われる分野です。
難問対策もしておきたいところですが、対策が難しいから難問なわけで、それなりに大変です。
たとえば、大問7の仕事算は、「等しいものに注目する」という算数の有名な発想が使われています。
日ごろから、解法を教わるだけでなく、どのような発想でそのような解法を編み出しているのか、意識的に研究しましょう。
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