開成 算数 対策 2023年


目次
「傾向」
1、概要
(1)入試結果
(2)出題分野
(3)難易度
2、各論(大問1~5)
「対策」

傾向

1、概要

(1)入試結果

 

開成2023年度算数は、かなり易し目の出題となりました。

  受験者平均点 合格者平均点
2023年 61.7 76.4
2022年  50.7  60.7
2021年 45.8 55.8
2020年 38.6 49.5
2019年 51.0 64.6
2018年 62.0 73.9

(開成中学ホームページより引用・算数85点満点)

 

(2)出題分野

 

「速さ」「平面図形」「立体図形」「点の移動・規則性」「場合の数」が出題されています。

 

(3)難易度

 

全問、定番問題といってよい問題でした。

 

「出題分野&難易度マップ」を掲載いたします。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)

 

Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。

   出題分野&難易度マップ
大問1    
(1) 速さ C
(2) 速さ C
(3) 速さ C
大問2 平面図形 C
大問3    
(1) 立体図形・切断 C
(2) 立体図形・切断 C
大問4    
(1) 点の移動・規則性 B
(2) 点の移動・規則性 C
(3) 点の移動・規則性 C
(4) 点の移動・規則性 C
大問5    
場合の数 B
場合の数 C
場合の数 C
場合の数 C
場合の数 D
場合の数 D
場合の数 D

それでは順に見ていきましょう。

2、各論(大問1~5)


大問1「速さ」

 

ウオーミングアップ問題です。

 

大手塾では、5年生2学期に勉強する問題です。

 

サピックス・デイリーサポートなら、レベルE、四谷大塚・早稲アカ・演習問題集ならレベル3相当です。


大問2「平面図形」

 

ウオーミングアップ問題です。

 

全体の面積を6とおいて、左側が2になる場合、右側が2になる場合を求めます。

 

難易度は、大問1と同じくらい。


大問3「立体図形・切断」

 

引き続き、ウオーミングアップ問題です。

 

全体から余分な部分をカットしますが、2回カットした部分(断頭三角柱)を加えます。


大問4「点の移動・規則性」

 

作業量が多く、ある程度時間がかかるのはやむを得ない問題ですが、理論的にはよくある定番問題です。

 

周期が見つかるまでは、ひたすら図面を描き、その後は計算で解きます。

 

図面を描く際、点の動く方向に注意すること!

 

このあたりでミスしなかったかどうかが、合否の分かれ目ではないでしょうか。


大問5「場合の数」

 

前の小問をヒントに、後の小問を解く、というタイプの、典型的な問題です。

 

いきなり(3)(4)を解くのは厳しいと思われますが、これだけ親切な誘導がついているので、結果的に正答率は高かったと思われます。

 

本問は、場合分けのお手本として優れているので、過去問演習の際には、解けたかどうかよりも、思考過程の確認に重点をおくべきです。


対策

本年度は、ウオーミングアップ問題ばかり解き続けているうちに、全部終わってしまった、という感じです。

 

案の定、合格者平均点は非常に高く、満点続出だったのではないかと推測します。

 

それでも、受かる人は受かり、落ちる人は落ちています。

 

入試においては、応用力も重要ですが、すばやく確実に作業する能力も重要ということでしょう。



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