浦和明の星女子中学の算数は、例年、大問5問で構成されています。
大問1は、(1)が計算問題。(2)~(7)は、様々な分野からの小問群です。
大問2~5は、それぞれテーマをもった応用問題が並んでいます。
1、頻出分野について
大問1の小問では、「仕事算」「相当算」「つるかめ算」「和差算」「平均算」などの文章題、「平面図形」「立体図形」などが、よく出ます。
大問2以降の応用問題では、「速さと比」、「進行グラフ」「水そうグラフ」などの「グラフ読み取り」、「ルール指定問題」などが、出ています。
意外と「平面図形」「立体図形」の大問が少ない点に、特徴があります。
2、難易度について
大問1、大問2は、浦和明の星の受験生のレベルからすると、かなり易しいです。
大問3以降、特に大問5は、かなりの難問も出題されています。
原則として、易しい問題から難しい問題へと、順番に並んでいるといってよいでしょう。
ただし、全体的な難易度は、年によってかなり開きがあります。
目標の点数を決めるよりも、どの程度の問題まで取れれば合格できるか、という「見極める力」をつけておきましょう。
1、まずは、大問1、大問2で、満点近く取れるように、塾のテキストの基本的な問題について、すみずみまでマスターしましょう。ここで差をつけられると、ばん回は難しくなります。
2、次は、「グラフ読み取り」問題の対策について。
中学受験・算数のグラフ読み取り問題は、なかば、「平面図形問題化」しています。グラフの中に、「三角形の相似」を見つけ、相似比を利用して、解きます。
2018年第1回大問3などが、その代表的な例です。
走った速さが等しい部分は、グラフの傾きが平行になります。この平行線を手がかりに、相似関係を探すのがコツです。
浦和明の星では、「平面図形」の問題をあまり出題しない分、グラフ読み取り問題を、多めに出題しているのかもしれません。
3、「ルール指定問題」について。
近年、女子難関校、あるいは、共学難関校で、「ルール指定・規則性」の難問が増加していますが、浦和明の星でも、さかんに出題されています。
などは、みな、このパターンです。
問題文を見た瞬間は、かなりとまどうと思いますが、問題文で指定されたルールの通りに、落ち着いて手作業を進めましょう。規則性が見えてくるはずです。
規則性には、ある程度、毎度おなじみのパターンがあります。「等差数列系」の規則性、「等比数列系」の規則性なども、それらの例です。
前述2016年、2017年は、「等比数列系」の規則性。2018年、2021年は「等差数列系」の規則性でした。
「ルール指定・規則性」の問題は、浦和明の星はもちろん、桜蔭、豊島岡、渋渋、渋幕、早実、筑駒などでも、よく出題されています。
これらの過去問を検討しながら、自分なりにパターン分類の視点を身につけると、規則性が見つけやすくなります。
(青い文字をタップ、クリック) |
浦和明の星 算数 対策 2024年 |
浦和明の星 算数 対策 2023年 |
浦和明の星 算数 対策 2022年 |
浦和明の星 算数 対策 2021年 |
浦和明の星 算数 対策 2020年 |
浦和明の星 算数 対策 2019年 |