「速さ」「図形」「論理・推理」「数の性質」などを中心に出題されています。
中でも、「速さ・進行グラフの読み取り」「平面図形」が重視されています。
暁星中学の算数は、例年、大問5問が出題されます。
大問1から応用問題が出題され、計算問題のようなウオーミングアップ問題は出ません。
このことからも、粘り強い思考力が必要な、かなりの難問が出題されると予想されますが、実際その通りです。
首都圏でもっとも難しい問題を出題する学校の1つです。
受験者平均点、合格者平均点とも、年度、回数によって大きく振れています。
また、第2回は合格者数がきわめて少なく、統計的なデータはとれません。
よって、「何点ぐらいを目指す」といた対策は、無効であり危険です。
ここで、暁星の解答用紙には、すべての問題に計算欄が設けられていることに注目しましょう。
「途中の計算や補助線等」を採点の先生に見ていただけるようになっています。
つまり、完答できなくても、部分点がいただける可能性が高いわけです。
粘り強い思考力を表現できるように、日頃から自分の考えを他人にわかるように説明する練習を積んでおきましょう。
進行グラフについては、縦軸が「絶対距離」を表すタイプのみならず、「相対距離」を表すタイプも頻出です。
前者はいわば「地図」のようなものですから、わかりやすいのですが、後者は抽象的なので、読み取りにトレーニングが必要です。
相対距離とは、たとえばA君とB君の間の距離のことです。
2人とも移動している場合、2人の相対距離がゼロとは、2人が同じ地点にいる、ということ。
必ずしもスタート地点に戻っているわけではありません。
錯覚に陥らないよう、慣れておきましょう。