目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)入試結果 |
(2)出題分野 |
(3)難易度 |
2、各論(大問1~5) |
「対策」 |
(1)入試結果
平均点はやや低めでした。
年度 | 受験者平均点 |
2022 | 55.6/100 |
2021 | 64.8 /100 |
2020 | 58.1/100 |
2019 | 62.5/100 |
(学校ホームページより。)
(2)出題分野
小問単位で全26問あり、はば広い分野から出題されています。
中でも、「進行グラフ読み取り」「統計」を重視している点に、特徴があります。
(3)難易度
全体的に、基本から標準レベルの問題が多いのですが、終盤には、難問や作業量の多い問題も出題されています。
出題分野&難易度マップを掲載いたします。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算 | A |
(2) | 計算 | A |
(3) | 年れい算 | B |
(4) | 仕事算 | B |
(5) | 平面図形 | C |
(6) | 割合・濃さ | C |
(7) | 数の性質 | B |
(8) | 場合の数 | B |
(9) | 縮尺 | C |
(10) | 立体図形 | B |
大問2 | ||
(1) | 速さ・進行グラフ | B |
(2) | 速さ・進行グラフ | B |
(3) | 速さ・進行グラフ | C |
(4) | 速さ・進行グラフ | C |
大問3 | ||
(1) | 平面図形・比 | B |
(2) | 平面図形・比 | C |
(3) | 平面図形・比 | C |
(4) | 平面図形・比 | D |
大問4 | ||
(1) | 規則性 | C |
(2) | 規則性 | C |
(3)① | 規則性 | C |
(3)② | 規則性 | E |
大問5 | ||
(1) | 統計 | B |
(2) | 統計 | C |
(3) | 統計 | C |
(4) | 統計 | C |
それでは順に見ていきましょう。
大問1(1)~(10)
基本問題です。
(5)「平面図形」では、
が重要です。
大問2「速さ・進行グラフ」
進行グラフをかくメリットの一つが、三角形の相似比を利用できるという点です。
相似比が距離の比や時間の比になります。
2人がA地点やB地点に到着する時間を書き込み、相似比を求めましょう。
大問3「平面図形・比」
全問と同じく、三角形の相似比を利用する問題です。
これを使って、BD上で「比合わせ」を行います。
大問4「規則性」
分母が等しいものごとに、グループ分けします。
*分母については、
という規則性があります。
*分子については、グループ内の順番を表しています。
*グループ内の分数の個数は、
という規則性があります。
個数合計を求めるには、等差数列の和の公式が利用できます。
以上で(1)(2)は解決です。
(3)①
20回目は分子20、分母3×20なので、第20グループ20番目です。
(1+19)×19÷2+20=210番目(答え)
(3)②
1/4になる分数を書き出すと
1/4、2/8、3/12、4/16、5/20、6/24……
これらのうち、本問の数列に含まれるのは、分母が3の倍数のもの
よって、3/12、6/24、9/36、12/48……
よって、20回目は、
よって、第80グループの60番目
(1+79)×79÷2+60=3220番目(答え)
大問5「統計」
理論的には基本レベルですが、作業量が多い問題です。
問題数が多く、大問5は作業量も多いので、とても忙しい試験です。
計算と作業のスピード、確実性の両立が求められます。
理論的には、大問4「規則性」が、最も歯ごたえのある問題です。
どのような規則性に着目するか、各論中で解説しておきました。