共通テスト記述式見送り・中学受験への影響


大学入学共通テストの記述式問題見送りが表明されました(2019/12/17)。

 

大学入試改革は、ここ数年、中学入試問題にも、大きな影響を及ぼしてきました。

 

関係者の皆様のご苦労を考えると、残念でなりません。

 

ただ、高校生、とりわけ高校2年生に比べると、これから中学受験をなさるあなた(のお子様)は、まだ余裕があるでしょう。

 

ここはじっくり、「なぜ記述式を導入しようとしていたのか?」を考え、今後の対応を検討しましょう。

 

今回の大学入試改革は、「100年に1度、150年に1度の大改革」と言われています。

 

どういうことかというと、

 

「明治維新以来の改革」

 

ということです。(ちょっと、話が大きくなってしまいますが)

 

では、明治維新のときは、どうだったか?というと、当時の日本は、黒船、すなわち西洋文明に驚き、

 

「何とか追いつかねば」

 

と、必死になっていたのです。

 

必然的に、

 

「勉強とは、西洋文明を理解し覚えることである」

 

という方向に向かいました。

 

マスコミにさんざん叩かれてきた「詰め込み式暗記教育」ですね。

 

でも、当時はこれが重要であり、有効でもありました。

 

その成果があがって、日本は世界でも指折りの経済大国、先進国の仲間入りを果たしたわけです。

 

これを、「日本の近代化が達成された」と表現します。

 

ところが、西洋文明に追いつき、真似するお手本がなくなってしまった現在、日本が直面しているのは、

  • 自らアイデアを考えること
  • そのアイデアを発表(表現)すること
  • 発表は英語でも行えること

という問題です。

  

共通テストの英語リスニングや、数学、国語の記述式といった「2枚看板」は、このような問題意識を反映したものです。

 

理念それ自体はすばらしいのです。

 

これまで、「受験勉強」というのは、

 

  • 「社会に出てから役に立たない、くだらないもの」
  • 「就職のために、見かけの学歴を整える必要があり、そのために仕方なくやるもの。必要悪」

と、言われ続けてきました。

 

でも、中学受験をするあなた(のお子様)は、小学校3~4年生から、高校3年生まで、人生で最も吸収力のある時期を、受験勉強に充てるわけです。

 

その受験勉強が、社会に出てから役に立たないようなシロモノであってはなりません。

 

2020年の大学入試改革は、そのような不都合を改め、入学試験を、社会に出てから役に立つ能力を測る試験にしよう、というものです。

 

人生100年時代、一生学び続けなければならない時代にあって、受験勉強が、人生の役に立つ、本物の勉強になるように、変えていこう、というものです。

 

そうであるならば、今回、技術的、仕組的な面で、記述式が見送られましたが、記述式を導入しようとする流れは、変わらないのではないでしょうか?

 

記述式を「共通テスト」の中で実施するのが、技術的に無理なのかどうかという、目先の議論がどうなるかは、予断を許しません。

 

でも、各大学の個別入試まで含めると、大学入試の何らかの段階で、記述力を試そうという試みは、続くでしょう。

 

実際、難関大学では、大昔から記述式の出題をしている大学が多々ありますし、それを受けて、難関中学でも、大昔から、記述式問題が出題されています。

 

そうであるならば、このたびの記述式見送りは、中学受験の記述式重視の傾向に、それほど影響はないと、予想します。

 

少なくとも、あなた(のお子様)がめざす「輝かしい将来」にとって、記述式の勉強は、おおいに必要であり、役に立つ「本物の勉強」です。

 

「記述式の勉強をしても、入試で役に立たず、無駄になる」

 

などという心配は、まったくございません。

 

ぜひ、本物の勉強をしていただきたいと思います。

 

大きな話、抽象的な話ばかりになってしまいました。

 

「口先だけじゃないの」

 

というご懸念にこたえるため、一つだけ、「算数教室」としての対応を述べておきます。

 

たとえば、食塩水問題。

 

これを、「てんびん」で解く方法があります。

 

「一体、食塩水の濃度と、てんびんに、何の関係があるのか?」

 

と、わけもわからす、ただ、そう教わったから、てんびんで解いている子が、大勢います。

 

食塩水の濃さと、てんびんは、関係ありません。

 

ただ、「逆比になる」という部分だけが、共通点です。

 

大切なのは、「なぜ、逆比になるか」を、理解することです。

 

この理解ができていれば、てんびんの絵を描こうが、ビーカーの絵を描こうが、どうでもいいことです。

 

レッツ算数教室では、このようなバカバカしいパターン暗記をやめて、「なぜ逆比か」という理解を重視しています。

 

この点が、際立った特長です。

 

てんびんで計算する方法をパターン暗記していても、記述力は全くつきません。

 

でも、理解していれば、それを記述力に結びつけることは、それほど難しくありません。

 

 

以上をまとめます。

 

大学入試の技術的な部分は、レベルの高い中学校の先生方にとって、あまり本質的な問題ではありません。

 

よって、出題傾向にも、本質的な影響はない、と予想します。

 

記述式に力を入れてきた中学校では、今後も、力を入れ続けるでしょう。

 

大学入試制度の技術的な部分に振り回されることなく、ぜひ、本物の学力をつけて下さい。

 

レッツ算数教室では、そのような高い志をお持ちのあなたを、応援しています。

 

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