目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)入試結果 |
(2)出題分野 |
(3)難易度 |
2、各論(大問1~4) |
「対策」 |
(1)入試結果
本年度は、難化しました。
平均点も大きく下がっています。
年度 | 合格者平均点・得点率 |
2023 | 51.8(57.6%) |
2022 | 65.3(72.6%) |
2021 | 74.5(82.8%) |
2020 | 71.5(79.4%) |
2019 | 71.14(79.04%) |
(2)出題分野
大問としては、「立体図形」「数の性質」「速さ・流水算」が出題されています。
(3)難易度
難化しました。
大問2以降の応用問題はもちろん、大問1の小問の中にも、最高レベルの難問が、いくつか出題されています。
出題分野&難易度マップを掲載いたします。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算 | A |
(2) | 計算 | A |
(3) | 計算の工夫 | E |
(4) | 規則性・方陣算 | B |
(5) | 場合の数 | C |
(6) | 割合・濃さ | C |
(7) | 平面図形 | D |
(8) | 集合 | C |
(9) | 倍数算 | E |
大問2 | ||
(1) | 立体図形 | B |
(2) | 立体図形 | B |
(3) | 立体図形 | C |
(4) | 立体図形 | D |
大問3 | ||
(1) | 数の性質 | C |
(2) | 数の性質 | C |
(3) | 数の性質 | E |
(4) | 数の性質 | E |
大問4 | ||
(1) | 速さ・流水算 | C |
(2) | 速さ・流水算 | C |
(3) | 速さ・流水算 | D |
(4) | 速さ・流水算 | E |
それでは順に見ていきましょう。
大問1(1)(2)「計算」
ウオーミングアップ問題です。
大問1(3)「計算の工夫」
11×11+11=11×11+11×1=11×(11+1)=11×12
よって、一つ目の分数は、分子・分母が12で約分され、1/11になります。
同じ要領で、二つ目の分数は1/111、三つ目の分数は1/111111になります。
あとは、通分ですが、なるべく分母が倍数関係にある分数から計算しましょう。
111111=111000+111=111×1000+111×1=111×(1000+1)=111×1001
よって、二つ目の分数と三つ目の分数は111111で通分できます。
大問1(4)(5)(6)
基本~標準問題です。
大問1(7)「平面図形」
二等辺三角形を探しましょう。
二等辺三角形の底角の一つが70度ならば、残りは70度と40度です。
以下、同じ要領です。
大問1(8)「集合」
ベン図をかくと、見通しが良くなります。
両者の重なり部分は、理科、英語、社会が得意な人です。
ここが突破口です。
大問1(9)「倍数算」
キーホルダーの金額は、姉の4割、妹の6割
よって、はじめに持っていた所持金は、逆比の3:2
姉「3」、妹「2」とします。
おみやげの支払いの割合は、そのときの2人の所持金の比の割合です。
ということは、支払いの前後で、2人の所持金の比は変わりません。(加比の理)
その比は300円:200円=3:2
そこで、おみやげの支払い金額を、姉③円、妹②円とします。
よって、
あとは、普通の倍数算です。
大問2「立体図形」
計算量が多く、表面積の足し忘れも起きやすい問題ですが、理論的には基本問題です。
大問3「数の性質」
(1)分数が小さいのは、分子が小さく、分母が大きいとき。
最も小さいのは1/99
次は2/99(=1/49.5)ではなく、1/98(答え)
(2)最も大きいのは、1から最も小さいのを引いたとき
よって、98/99(答え)
(3)分子が1の分数を並べてみましょう。
1/99,1/98,1/97……1/50,1/49
さて、2/99は、分子を1に改造すると1/49.5になります。
よって、
1/50<2/99<1/49
よって、分子にはじめて2が現れるのは2/99で51番目(答え)
(4)
3/95=2/63.3…=1/31.6…
よって、
68+18+2+1=89番目(答え)
大問4「速さ・流水算」
ここまでは、標準問題です。
(3)3人乗りが遅いので、3人乗りをなるべく速くするには、子ども3人を全員3人乗りに乗せます。
(4)3人乗りが遅れて到着しますが、そのタイムが(3)よりわずかに遅い。
そこで、試しに3人乗りに子ども2人、大人1人を乗せてみると、ちょうど問題文のタイムになります。
全部で5人なので、残りの2人が大人、子ども、それぞれ何人かが問題となります。
ここで、もし子供の人数が増えると、その子を3人乗りに乗せた方が速く到着するので、最速のタイムが縮まってしまいます。
よって、残りは全員大人。
結局大人3人、子ども2人
2人乗りには、大人2人が乗り、タイムは4分41と1/4秒(答え)
本年度は、難化しました。
基本~標準レベルの問題を確実に得点することが、例年にも増して重要になってきました。
出題傾向が突然変わることは、どこの学校でもあり得ます。
それでも、受かる人は受かります。
しっかり備えておきましょう。
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