海城 算数 対策 2024年


目次
「傾向」 
1、概要
(1)入試結果
(2)出題分野
(3)難易度
2、各論(大問1~6)
「対策」

傾向(第1回)

1、概要

(1)入試結果

 

 

年度 受験者平均点 合格者平均点
     
     

(学校ホームページより。算数120点満点)

 

(2)出題分野

 

「割合」「平面図形」「立体図形」「点の移動」などを中心に出題されています。

 

「速さ」は、「点の移動」に含まれています。

 

(3)難易度

 

第1回の問題としては、例年並みか、やや難しめの印象です。

 

大問1の小問群が、例年より難しく、プレッシャーを感じた受験生が多かったかもしれません。

 

出題分野&難易度マップを掲載いたします。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)

 

Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。

   出題分野&難易度マップ
大問1    
(1) 計算 A
(2)  割合・濃さ 
(3)  年れい算 
(4)  数の性質 
(5)  平面図形 
大問2     
(1)  平面図形・比 
(2)  平面図形・比 
(3)  平面図形・比 
大問3     
(1)  割合・仕事算 
(2)  割合・仕事算 
(3)  割合・仕事算 
大問4     
(1)  ルール指定 
(2)  ルール指定 
(3)  ルール指定 
大問5     
(1)  立体図形・切断
(2)  立体図形・切断 
大問6     
(1)  点の移動 
(2)  点の移動 
(3)  点の移動 

それでは順に見ていきましょう。

2、各論(大問1~6)


大問1

 

(1)「計算」

(2)「割合・濃さ」

 

ウオーミングアップ問題です。


大問1(3)「年れい算」

 

兄が10歳は決まりますが、父と弟の年齢は、決まりません。

 

それでも、父と弟の年齢の「差」は決まるという、難しい問題です。


大問1(4)「数の性質」

 

「約数の個数が9個」とは、素因数分解したとき

  • A×A×A×A×A×A×A×A
  • A×A×B×B

(A、Bは異なる素数)

で表せるということです。


大問1(5)「平面図形」

 

全ての角の大きさが、「ア」を使って表せます。

 

マルイチ算で解けます。


大問2「平面図形・比」

 

(1)(2)は、チェバ(メネラウス)で求められます。

 

(3)は、(1)(2)をふまえて、ABC→AEC→AEF→FPQの順に、面積比を求めていきます。


大問3「割合・仕事算」

  • 全体120
  • A6
  • B5
  • C3

と、設定します。

 

(1)は、普通のつるかめ算。

 

(2)は、平均算。

 

(6+5)×1+3×3=20

20÷(1+3)=5……平均

120÷5=24分(答え)

 

(3)は(2)の応用。仮にCさんがあと4分長く運ぶとすると、平均が求められます。

 

それに連動して、全体の仕事量も増えます。


大問4「ルール指定」

 

このゲームは

 

「7の倍数個残して、相手に手番をわたせば勝ち」

 

となります。なぜならば、

  • 相手が1個取れば、自分は6個取る
  • 相手が2個取れば、自分は5個取る
  • 相手が3個取れば、自分は4個取る
  • 相手が4個取れば、自分は3個取る
  • 相手が5個取れば、自分は2個取る
  • 相手が6個取れば、自分は1個取る

ということをくり返せば、最後に残った石を必ず自分が取れるからです。

 

(1)5個(答え)

(2)42個(答え)

 

(3)「7で割ってあまりが1、2、3、4、5、6の整数」が何個あるか数えます。

 

原則、7の倍数1個につき6個ありますが、10と100の周辺は半端なので、書き出して確認しましょう。


大問5「立体図形・切断」

 

海城の立体切断問題としては、基本的です。

 

2つの切り口面の交わりについて、処理手順を確認しておきましょう。


大問6「点の移動」

 

(1)ではBC、(2)ではACが重なる時間を求めます。

 

すると(3)は(1)(2)をもとに、

  • BCが重なるのは何秒後と何秒後……
  • ACが重なるのは何秒後と何秒後……

よって、両者が一致する時が答え、とやりたくなりますが、この方法は作業量がとても多くなり、時間がかかります。

 

先にABが重なるのが何秒後かを求め、その時Cがどこにいるかを確認する方法だと、簡単に求めることができます。

 

ABの重なりは、20秒後、80秒後、140秒後……

 

20秒後は(2)より明らかに違うので、80秒後を試すと、これが答え。


対策(第1回)


ポイント1


大問1(3)(4)(5)は、この位置の問題としては、難問です。

 

ここを無難にスルーできたかどうかが、合否の分かれ目の一つでしょう。


ポイント2


大問3は、(1)で頭がつるかめ算一色になってしまうと、(2)(3)がやや異なる問題であることに気づきません。

 

つるかめ算がどのような場合に成立するか、しっかり理解しておくことが大切です。


ポイント3


大問4は、昔からある知識問題ですが、それほど有名ではありません。

 

知っていた受験生は、圧倒的に有利でした。


ポイント4


大問6(3)は、解法次第で作業量が大きく変わる問題の典型例です。

 

参考にしましょう。




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