目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)出題分野 |
(2)難易度 |
2、各論(大問1~4) |
「対策」 |
(1)出題分野
本年度は、「数の性質」「平面図形と比」「速さと比」を中心に、出題されました。
小問群の細かい問題も含め、「比」をうまく利用する問題が、多数出題されています。
(2)難易度
序盤、中盤は標準的な問題が多く、最後の大問4が、なかなかの難問でした。
出題分野&難易度マップを掲載いたします。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 分数 | B |
(2) | 倍数算 | B |
(3) | 割合・濃さ | C |
(4) | 速さ | B |
(5) | 仕事算・つるかめ | C |
(6) | 立体図形 | B |
大問2 | ||
(1) | 数の性質 | B |
(2) | 数の性質 | C |
(3) | 数の性質 | D |
大問3 | ||
(1) | 平面図形と比 | B |
(2) | 平面図形と比 | C |
(3) | 平面図形と比 | D |
大問4 | ||
(1) | 速さと比 | D |
(2) | 速さと比 | D |
(3) | 速さと比 | E |
それでは、順に見ていきましょう。
大問1(1)~(6)
定番問題です。全問正解を目指しましょう。
大問2「数の性質」
(1)49=7×7なので、1~49の整数のうち、7の倍数を除きます
(2)119=7×17なので、1~119の整数のうち、7と17の倍数を除きます
(3)2023=7×17×17なので、1~2023の整数のうち、7と17の倍数を除きます
大問3「平面図形」
定番問題です。
DEの延長線と、CBの延長線の交わる点をIとすれば、補助線完成です。
大問4「速さと比」
(1)
池÷(A+C)=16分
池÷(B+C)=20分
よって、(A+C):(B+C)=5:4
ここで、A+C=5とすると、
池=80、AーB=1
よって、80÷1=80分(答え)
(2)
A=17、B=11とすると、AーB=6で、(1)の6倍になるので、A+C=30
よって、C=30ー17=13
17:11:13(答え)
(3)
A、B、Cそれぞれが1周するのにかかる時間を求め(分数)、その分数の最小公倍数を求めるというのは、計算が大変です。
以下のように簡単に解きましょう。
池も6倍すると480
AとBが初めてスタート地点で出会うのは、Aが17周(Bが11周)したとき
AとCが初めてスタート地点で出会うのはAが17周(Cが13周)したとき
よって、Aが17周したときに、3人が初めてスタート地点で出会う。
480×17÷17=480分(答え)
「傾向」でも指摘した通り、「比」を利用する問題が多数出題されています。(大問1(2)(3)(4)(5)、大問3(1)(2)(3)、大問4(1)(2)(3))
「比」を使う解法は、中学受験・算数に特有で、問題文のどのような表現に対し、どう「比」を設定するかが、ある程度パターン化できます。
ここをしっかりマスターすることが、「比」の問題に強くなる近道です。
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