目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)出題分野 |
(2)難易度 |
2、各論(大問1~4) |
「対策」 |
渋渋2023年第1回・算数は、ほぼ例年通りでした。
(1)出題分野
「平面図形」「立体図形」「点の移動」「論理パズル」を中心に出題されています。
ただし、「点の移動」「論理パズル」では、「場合分け能力」が試されており、こちらが本来のテーマといっても過言ではないでしょう。
また、「最大」「最小」を問う問題も多数出題されています。
こちらは、「場合分け」の「全検索」とは真逆で、「特徴をつかんで、見当をつける能力」を試しています。
(2)難易度
かなり難し目です。
また、論理的には簡単でも、非常に手間のかかる問題が、多数出題されています。
「出題分野&難易度マップ」を掲載いたします。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算問題 | A |
(2) | 割合・食塩水 | C |
(3) | 平面図形 | C |
(4) | 論理パズル | E |
(5) | 連立不等式 | D |
(6) | 平面図形 | C |
大問2 | ||
(1) | 立体図形 | C |
(2) | 立体図形 | C |
(3) | 立体図形 | C |
大問3 | ||
(1) | 点の移動 | B |
(2) | 点の移動 | D |
(3) | 点の移動 | E |
大問4 | ||
(1) | 論理パズル | C |
(2) | 論理パズル | E |
(3) | 論理パズル | E |
それでは順に見ていきましょう。
大問1(1)「計算問題」
ウオーミングアップ問題です。
大問1(2)「割合・食塩水」
200÷(200+300)×200=120g(答)
問題文中の「6.8%」は、使わなくても解けます!
大問1(3)「平面図形」
基本的な定番問題です。
大問1(4)「論理パズル」
条件の「対称性」に注目すると、真ん中のマスに特徴がありそうです。
36の約数をすべてかけると、216×216×216になります。
つまり、たて、横、斜めの積は、すべて216になります。
たて、横、十文字と斜めX字にかけると(つまり216を4回かけると)、すべてのマスを1回ずつかけ、さらに真ん中のマスを3回余分にかけたことになります。
このことから、真ん中のマスは6とわかります。
白いマスの積=(216÷6)×(216÷6)=1296(答)
大問1(5)「連立不等式」
不等式は小学校の算数でも習うので、それ自体は基本的ですが、「連立させる」となると、中学の数学になり、ハードルが上がります。
大問1(6)「平面図形」
それぞれの「長さ」自体は求められませんが、共通部分を打ち消し合えば「差」は求められる、というのがポイントです。
かなり手間がかかる問題です。
大問2「立体図形」
立体切断の問題としては、標準的なレベルですが、かなりの計算量ではあります。
大問3「点の移動」
ルール指定が細かく、しっかり頭に入れるのは、結構大変です。
また、「一番早い」かどうか確信をもつのは、かなり難しいでしょう。
結局、ある程度、地道に試して様子を見ることになります。
ただし、ある程度試すのに、かなりの時間がかかる上、試している最中にミスが起きるリスクもかなり高いでしょう。
大問5「論理パズル」
といった、「数の性質」に関する基礎知識が前提になっています。
他にも、かけ算の影響は大きく、
といった感覚も、重要です。
ただし、何が「最大」で何が「最小」かは、ある程度手探りで調べる必要があり、
という難しさがあります。
本年度も、難問ぞろいでした。
対策は
といったところになります。
1は、難関校に共通のテーマであり、算数の王道です。
2は、受験テクニック、時間配分の問題。どのくらい時間がかかりそうか、読みの精度を上げましょう。
3も受験テクニック。しらみつぶしに調べれば、いつかは答えが出るので、2と同じく時間配分の問題ともいえます。
でも、「特徴」をうまくとらえれば、ある程度見当がつくようになります。
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