目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)入試結果 |
(2)出題分野 |
(3)難易度 |
2、各論(大問1~5) |
「対策」 |
(1)入試結果
本年度は難化しました。
年度 | 合格者平均点 | 受験者平均点 |
2022 |
63.0 | 49.0 |
2023 | 89.0 | 76.0 |
(2)出題分野
「立体図形・切断」「速さ・比」「速さ・進行グラフ」「確率」「数の性質」から出題されています。
(3)難易度
序盤~中盤(大問2、3)が最も難しかった印象です。
出題分野&難易度マップを掲載いたします。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 立体図形・切断 | C |
(2) | 立体図形・切断 | C |
大問2 | ||
(1) | 速さ・比 | D |
(2) | 速さ・比 | D |
大問3 | ||
(1) | 速さ・進行グラフ | D |
(2) | 速さ・進行グラフ | D |
(3) | 速さ・進行グラフ | E |
大問4 | ||
(1) | 割合・確率 | C |
(2) | 割合・確率 | C |
大問5 | ||
(1)① | 数の性質 | C |
(1)② | 数の性質 | C |
(2) | 数の性質 | C |
(3) | 数の性質 | E |
それでは順に見ていきましょう
大問1「立体図形・切断」
本年度、貴重な得点源です。
(1)(2)とも、上から20cmの部分は、上下対称(2等分)です。
大問2「速さ・比」
(1)
池×5÷(太+父)=池÷(父×1.1ー太)
よって、
の倍数算になります。
(2)
1日目、太郎君とお父さん、合わせて池5周分の距離を走り、これを速さの比3:4で比例配分すると、3にあたる方が3000mになります。
大問3「速さ・進行グラフ」
(1)(2)
兄がQ地点に着いたとき、弟は3.6ー2.5=1.1km手前にいて、これを30分で進みました。
これに気づけば、解決ですが、計算は大変です。
(3)
弟と兄の速さの比は、11:15です。
とします。
PQ10.75km=⑪+「11」=⑤+「15」
が成り立ちます。
大問4「割合・確率」
「裏から考える」という発想法が大切です。
大問5「数の性質」
約数の個数を求める方法を、マスターしておきましょう。
約数が9個ということは、
で表すことができる整数です。
「合格者平均点63.0/100は、低い!」
という評価もありますが、
「これだけ難問ぞろいにしては、相当高い!」
とも言えます。
完答は、厳しいです。
記述式答案で、部分点を稼ぐ力をつけましょう。
など、算数の発想法が詰まった良問が出題されています。
「算数の発想法」については、こちらでもご説明しております。