目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)入試結果 |
(2)出題分野 |
(3)難易度 |
2、各論(大問1~6) |
「対策」 |
(1)入試結果
学習院女子2023年度A・算数の受験者平均点は、やや下がりました。
年度 | 受験者平均点 |
2023 | 64.9/100 |
2022 | 71.9/100 |
2021 | 59.8/100 |
(学校ホームページより)
(2)出題分野
「速さ」「割合」「平面図形」「平均」「場合の数」などから出題されています。
「やや長文の問題」も出題されました。
(3)難易度
前年度に比べると、やや難化しています。
特に、大問6は難問です。
出題分野&難易度マップを掲載いたします。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算 | A |
(2) | 数の性質 | D |
大問2 | 速さ・平均速度 | B |
大問3 | ||
(1) | 平均 | C |
(2) | 平均 | C |
大問4 | 割合 | C |
大問5 | ||
(1) | 場合の数・平面図形 | C |
(2) | 場合の数・平面図形 | C |
大問6 | ||
(1) | 平面図形 | C |
(2) | 平面図形 | C |
(3) | 平面図形 | D |
(4) | 平面図形 | E |
それでは順に見ていきましょう。
大問1(1)「計算」
ウオーミングアップ問題です。
大問1(2)「数の性質」
□×□+□+□=575
□×□+□×2=575
□×(□+2)=575
575を差が2となる2つの整数の積に分解すればよい
575を素因数分解して調べると
575=5×5×23=23×25
よって、23(答え)
大問2「速さ・平均速度」
妹の速さは、姉の平均速度です。
大問3「平均」
AとBの平均は20.5→AとBの和は41
という要領で、問題文の条件をすべて書き直します。すると、
A<B<61<73<E<F
となります。
BとEの平均が最も小さいとき、BとEの和も最も小さくなります。
Eは最も小さいとき74です。
Bもどんどん小さくしたいのですが、Bを小さくすればするほど、Aが大きくなり、大小関係が逆転してしまいます。
そのぎりぎりの所は、AとBの平均を少しこえた21
よって、(21+74)÷2=47.5(答え)
大問4「割合」
割合の基本問題です。
ひたすら計算です。
すべて「分」に直して計算しましょう。
大問5「場合の数・平面図形」
基本問題です。
斜めの正方形を「モレなく重複なく」かきだす方法については、しっかりマスターしておきましょう。
大問6「平面図形」
(1)基本問題
(2)Sと円の中心を結び、円の反対側と交わる点です。
(3)Sから出発して、
の2つのコースを考えます。
どちらも合計468.4mなので、その半分234.2mの地点がコース上でS地点から最も遠い地点です。
(Aから14.2mの円周上の地点)
その地点に最も近い札の番号を求めます。
14.2÷2.4=5.9……なので、1番の札から左右に6個進んだ札になります。
7、152(答え)
本年度は、ちょっとした「小ワザ」が必要な問題が多く、最後の詰めも難しかったのではないでしょうか?
大問1(2)は、分配法則でかけ算の式に持ち込むのも難しいですし(因数分解!)、その後、差が2の整数の積を見つけるのも、テクニックです。
もっとも、本番では、適当に数字を当てはめて解くのもアリですが。(その方が実戦的かもしれません)
大問3、大問6では、計算で求めたドンピシャリの数字に「最も近い数」を求めるという、高度な処理が必要です。
ドンピシャリの数字からどちら側に動かせば良いかは、意味がわかっていないと判断できません。
解法公式の暗記ではない、「良く意味を考えた処理」ができるよう、勉強しましょう。
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