目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)出題分野 |
(2)難易度 |
2、各論(大問1~5) |
「対策」 |
(1)出題分野
「速さ」「平面図形」「立体図形」「場合の数」「割合」「数の性質」など、はば広く出題されています。
大問として大きなテーマが定まっているのは、大問5の「速さ」だけで、他の大問は、それぞれの小問に統一的なテーマは、特にありません。
よって、「15の小問群と、1つの大問」という構成と、実質的に同じことになっています。
それだけ、多様な問題が出題されています。
(2)難易度
大問3の図形問題が、知能テスト風の、かなり難しい問題ですが、それ以外は、オーソドックスな中学入試問題です。
ただし、塾のテキストに数字替え問題があるかというと、やや微妙で、多くの問題が、それなりに工夫を求めています。
「出題分野&難易度マップ」を掲載致します。(難易度は、レッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に、難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算問題 | A |
(2) | 計算問題 | A |
(3) | 場合の数 | B |
大問2 | ||
(1)① | 約束記号 | B |
(1)② | 約束記号 | C |
(2) | 数の性質 | C |
(3) | 規則性 | B |
大問3 | ||
(1) | 立体図形 | D |
(2) | 立体図形 | D |
(3) | 平面図形 | D |
大問4 | ||
(1) | 平面図形 | C |
(2) | 立体図形 | C |
(3) | 場合の数 | B |
(4) | 割合・濃さ | B |
(5) | 論理推理 | C |
大問5 | ||
(1) | 速さと比 | C |
(2) | 速さと比 | C |
(3) | 速さと比 | C |
それでは、順に見ていきましょう。
大問1(1)(2)「計算問題」
ウオーミングアップ問題です。
小数を整数化して、上手に約分しましょう。
大問1(3)「場合の数」
5×□+7×○=123です。
□と○の組み合わせは(19,4)(12,9)(5,14)の3通りです。
1つ見つけたら、最小公倍数ずつ変換するのがポイントです。
大問2(1)「約束記号」
指示に従って計算します。
②では、共通部分をくくり出して、約分するのがポイントです。
大問2(2)「数の性質」
7×288=2016
7×279=1953
279~288のうち、2の倍数と3の倍数を除くと、残りは3個(答)
大問2(3)「規則性」
1×2、3×4、5×6、7×8=56(答)
大問3(1)「立体図形」
⑤が20cm、③が15cmは、確定です。
10cmが1本しか見えないのは、重なっているから。1本も見えないのも、重なっているからです。
大問3(2)「立体図形」
折り目を軸として、線対称になります。
折り重ねていって、一つのおうぎ形にまとめられればOKです。
大問3(3)「平面図形」
まず、小さな長方形を作ります。
(イ)では、2cm×4cm、(エ)では、2cm×5cmの長方形ができます。
40、50の約数に注意して、並べます。
大問4(1)「平面図形」
底辺5cmの2つの三角形は、高さの和が9cm
底辺3cmの2つの三角形は、高さの和が12cm
よって、5×9÷2+3×12÷2=40.5㎠(答)
大問4(2)「平面図形」
斜めの部分は、円柱を半分にしたものです。
(1.5+3+1.5)÷9=2/3(答)
大問4(3)「場合の数」
定番問題です。
大問4(4)「割合・濃さ」
260×0.06÷0.13=120
260-120=140g(答)
大問4(5)「論理推理」
3+A+A+7=28、A=9(答)
B=A+53+71=133(答)
A+25+29+C=71、C=8(答)
大問5「速さと比」
自転車 | 歩き | |
兄 | ⑫ | ④ |
弟 | ⑧ | ③ |
(1)6000÷20=300
300÷(12+3)×12=240m/分(答)
(2)⑫=240m/分なので、兄歩き+弟自転車=⑫=240m/分
6000×2÷240=50、20+50=70分(答)
(3)2人の向きが変わる時間に注目します。
・大問3の、特に(1)(3)は、難問です。
(1)については、「20cmの円柱を置いてはいけない場所」を消していくと、⑤しか残りません。よって、選択肢の(ウ)(エ)が消えます。
このように、「どこに置くか」ではなく、「どこに置いてはいけないか」を考えることを、レッツ算数教室では、
「裏から考える」
と言っています。算数の発想法の1つです。
算数の発想法は、他にも多々あります。当ホームページ内
の中で、ご紹介しております。
(3)については、板全体が2000㎠なので、(ウ)(オ)のように、面積が6㎠のタイルでは、ちょうど埋め尽くすことはできません。(2000は6の倍数ではありません)
よって、残りのタイルについて考えます。
このように、算数でも、選択肢問題は、まず、消去法から入るのが、常套手段です。