目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)出題分野 |
(2)難易度 |
2、各論(大問1~4) |
「対策」 |
(1)出題分野
すべて、「場合の数・場合分け」からの出題です。
大問1は「数論」、大問2、3、4は、図形(平面・立体)と関連づけています。
(2)難易度
全体的には、例年通りといえます。
「考えられるものをすべて答えなさい」という問題で、時間内に完答するのは、かなり難しいでしょう。
出題分野&難易度マップを掲載いたします。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 数の性質・場合の数 | B |
(2) | 数の性質・場合の数 | D |
(3) | 数の性質・場合の数 | E |
大問2 | ||
(1) | 場合の数 | B |
(2) | 場合の数 | D |
(3) | 場合の数 | D |
(4) | 場合の数 | E |
大問3 | ||
(1) | 点の移動・場合の数 | C |
(2) | 点の移動・場合の数 | E |
(3) | 点の移動・場合の数 | E |
大問4 | ||
(1) | 図形の構成 | B |
(2) | 図形の構成・場合の数 | C |
(3) | 図形の構成・場合の数 | E |
それでは順に見ていきましょう。
大問1「数の性質・場合の数」
(1)は(2)の練習。
(2)は(3)の準備です。
(2)でD=2の場合について、徹底的に書き出します。
すると、2024÷37=54あまり26より、
ということがわかります。
(3)は、D=0、1、2、3、4、5、6の場合について、C→Bと求めていきます。
そして、Bが26以下の場合は55個、Bが27以上36以下の場合は54個として、合計を求めます。
たくさんありそうで、一瞬捨て問にすべきか迷うかもしれませんが、やっているうちに意外と少ないことに気づきます。
なぜならば、BCDはすべてちがう数なので、
となるからです。
大問2「場合の数」
本問は、よくある定番問題をもとにしつつ、「オモテの和」が「ウラの和」でわり切れる場合、という応用部分がつけ加わっています。
「オモテの和」と「ウラの和」の組み合わせは何通りか?
と考え始めると、大変なことになります。
そうではなく、
「ウラの和」」が、「すべての目の合計」の「約数」になるとき
と考えれば、一瞬で解けます。
(2)は、サイコロ3個で目の合計は63なので、63の約数のうち31以下のものを調べます。
7、9、21です。(必要条件)
それぞれの「ウラの和」が実現可能であること(十分条件)は、確認しておきましょう。
(3)はサイコロ4個で目の合計は84。あとは、(2)と同じ要領。
(4)は、(3)までと趣が変わります。
「オモテの和」を最大にするには、「ウラの和」を最小にします。
そのためには、
が考えられます。
ただし、前者だけだと、全体の形が細長くなり、向かい合う面同士の和が7と大きくなってしまう弱点があります。(となり合う面の和なら、1+2=3で切り抜けられます)
結局、4個のサイコロを貼り合わせた形をかきだし、調べることになります。
大問3「点の移動・場合の数」
本問は、等積変形や合同を利用しますが、それらが以外な所に隠れているので、見つけやすくするために、補助線をうまく追加しましょう。
まず、
を引きます。
さらに、BEとDFの交点をIとして、正三角形GHIも引いておきましょう。
あとは、長さの等しい線分や平行線、角度の大きさ(30度、60度、90度)をチェックすれば、見通しがよくなります。
大問4「図形の構成・場合の数」
大問4(1)(2)は、かなり得点しやすいでしょう。
(3)も4個ある正解のうち、3個ぐらいなら、すぐに見つかるでしょう。
ただ、このタイプの問題は、自分でなかなか気づかない「盲点」のような組み方が存在することが、往々にしてあります。
4個見つけたとき、「これですべて」と確信するのは、特に試験終了時刻が迫っていると、難しいでしょう。
本年度に限らず、筑駒では、「考えられるものをすべて答えなさい」という全検索問題が、頻出です。
短い制限時間の中、「これですべて」と確信するのは、至難のワザです。
ある程度書き出したら、さらに探すか?
それとも、次の問題に移るか?
時間配分の勝負となります。
自分なりの判断基準を確立しておきましょう。
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