目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)入試結果 |
(2)出題分野 |
(3)難易度 |
2、各論(大問1~5) |
「対策」 |
(1)入試結果
年度 | 受験者平均点 | 男子 | 女子 |
2024 | 44.2 | 46.2 | 40.4 |
2023 | 49.8 | 51.4 | 46.6 |
2022 | 55.0 | 56.8 | 51.6 |
2021 | 32.9 | 34.2 | 30.6 |
(学校ホームページより。算数100点満点)
(2)出題分野
本年度は、「平面図形」「時計算」「ニュートン算」「ルール指定問題」を中心に出題されています。
「場合の数」「論理推理」なども、小問で問われています。
(3)難易度
市川中学としては、例年並みでしょう。
つまり、かなり難しい、あるいは、作業量・計算量が多いといえます。
特に、大問4「時計算」は、長針が逆向きに動く上、場合分けが難しく、さらに計算量も多いと、3拍子そろっています。
出題分野&難易度マップを掲載いたします。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算 | A |
(2) | 割合・濃さ | C |
(3) | 論理推理 | E |
(4) | 場合の数 | C |
(5) | 平面図形 | C |
大問2 | ||
(1) | ルール指定 | B |
(2) | ルール指定 | C |
(3) | ルール指定 | D |
大問3 | ||
(1) | 平面図形・作図 | B |
(2) | 平面図形・規則性 | C |
(3) | 平面図形・規則性・煩 | C |
大問4 | ||
(1) | 時計算 | C |
(2) | 時計算 | E |
(3) | 時計算 | E |
大問5 | ||
(1) | ニュートン算・倍数算 | D |
(2) | ニュートン算・3段つるかめ | D |
(3) | ニュートン算・3段つるかめ | D |
それでは順に見ていきましょう。
大問1(1)「計算」
ウオーミングアップ問題です。
大問1(2)「割合・濃さ」
食塩の重さに注目します。
大問1(3)「論理推理」
昨年 | 今年 | |
A | ||
B | 2組 | 4組 |
C | ||
D | 4組 |
BとDの発言から、昨年Bは2組、Dは4組、今年Bは4組までわかります。
ここで、仮に今年Dが2組だとすると、Cだけでなく、Aも、昨年と今年が同じ組となり、Aの発言と矛盾します。
そこで、仮に今年の2組がCだとすると、昨年の2組がBとCになってしまい、条件に反します。
よって、今年の2組はA(答え)
大問1(4)「場合の数」
大人の座り方が2パターンあります。
大問1(5)「平面図形」
円の中心と円周上の点を結ぶと、直角二等辺三角形2枚、正三角形がらみの三角形4枚に分かれます。
大問2「ルール指定」
(2)「あまり0」が3回なので、27の倍数です。
(3)
・「あまり0」「あまり0」「あまり2」のパターン
A÷3=B
B÷3=C
C÷3=Dあまり2
これを、逆向きに戻します。
C=D×3+2
B=(D×3+2)×3
A=(D×3+2)×3×3=D×27+18
よって、Aは27で割ると18あまる整数(18を含む)
・「あまり0」「あまり1」のパターンも同じ要領です。
「代入」という操作に慣れている中学生以上の人にとっては簡単ですが、小学生には、少々難しいでしょう。
大問3「平面図形・規則性」
それぞれの操作でかき加える円2個の面積合計は、それらを取り囲む外側の円の面積の1/2です。
よって、5番目の図について調べるには、最初の円の面積を、
2×2×2×2×2=32
とおくと、計算が簡単になります。
大問4「時計算」
短針の動いた角の大きさを➀、長針を⑫として、二等分の図にかき込み、➀の大きさを求めます。
X、Y、Zそれぞれの状態になる時刻を求めるわけですが、そうすると、(2)よりも(3)を先に解いた方が安全といえます。
ただ、(2)は具体的な時刻ではなく、順序(前後関係)だけわかればよいので、(2)を先に解く意味もあります。
超難問ではありませんが、ミスなく解き切るには、かなりの注意力が必要です。
大問5「ニュートン算」
(1)「倍数算」
とおいて、条件を式に書けば、普通の倍数算になります。
これを解くと、
とわかります。
(2)(3)「3段つるかめ」
(1)では牛と豚がたくさんいたのですが、(2)(3)では1頭ずつになっています。
さらに、「最低1頭を選ぶ」ということは、「牛だけ」「豚だけ」「牛と豚」の3通りの場合があることになります。
このことを、(2)までの問題文中から確信をもって読み取るのが、やや難しいのですが、(3)の「ルール」の中で、わざわざ場合分けの方法を教えてくれています。
そこで、(2)で要領がつかめなくても、気にせず(3)の「ルール」を読み進めた人が、結果的に解きやすかったことになります。
「ルール」を読めば、3段つるかめになることが一目瞭然だからです。
あとは、お約束のパターン通りです。
本年度は、特に、小問を解く順番が微妙でした。
通常、小問は(1)が(2)のヒント、(2)が(3)のヒント……と進んでいきます。
ところが、本年度の大問4は、(3)の方が、(2)の前提ともいえます。
大問5も、(2)の意味が今一つつかみにくく、(3)の問題文(「ルール」の部分)を先に読むと、明快になります。
よくわからなくても、とりあえず次を読んでみるのが、有効です。
大問2、大問5は、連立方程式の
「代入法」「消去法」を知っていると、とても有利です。
余裕のある人は、基礎的な部分だけでよいので、予習しておくと良いでしょう。
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