筑波大学附属中学の算数


傾向

筑波大附属中学の算数は、受験界で異色の存在です。

 

その特徴を挙げてみます。


1、長文


まず、何と言っても、圧倒的な問題量(文字量、図形量)です。

 

通常の入試問題の3倍はあろうかと思います。

  1. 出題者が問題のルールを長文で説明し、図解し、それに沿って作業を進めていく問題
  2. 膨大な統計資料を読み込み、傾向を分析する問題
  3. 折り紙の折り方や、立体図形の展開図が並んでいる問題

などが、ページ数を増やしています。


2、選択式問題


算数の選択式問題というのは、かなり珍しいです。

 

しかも、計算によって答えを求める、というタイプではありません。

 

たとえば、「立体の展開図として正しいものを選ぶ」など、算数的な思考力だけを取り出した問題です。

 

さらに、非常に短い時間内で、直観的判断を求められます。


3、文章による説明問題


「式と考え方を説明しなさい」という問題は、記述式の学校で、よく見かけます。

 

でも、これとは異なり、「統計グラフから読み取れる傾向を、言葉で説明する」といった問題が、出題されています。

 

これも、計算力や、解法パターンの知識とは、全く別の能力です。


傾向・まとめ

以上をまとめると、筑波大附属の算数は、

  • 算数的直観力
  • 統計リテラシー
  • 文章読解力・表現力
  • 反射神経

を重視した、「知能テスト」であると言えるでしょう。


対策


ポイント1


このように見てくると、筑波大附属の算数は、公立中高一貫校の適正検査とよく似ていることがわかります。

 

適性検査の過去問でトレーニングすることは、有効でしょう。


ポイント2


もっとも、中学受験・算数のオーソドックスな問題も、出題されています。

 

特に、大問1の小問群です。

 

一行問題風ですが、かなり高度な受験テクニックを含む問題も出題されています。

 

やはり、塾のテキストで、通常の難関校対策の勉強をする必要はあります。


ポイント3


さて、適性検査対策と、通常の難関校対策と、両方の勉強をした上で、本番にどう臨むか?という点が問題となります。

 

適性検査タイプの問題は、主に後半で出題されます。

 

ページ数が非常に多いわりに、見た目ほど時間はかからないのが特徴です。

 

これに対し、オーソドックスな算数の問題は、前半、特に大問1で出題されます。

 

文字数、ページ数が少ないわりに、解くのに時間がかかります。

 

大問1で大量の時間を使ってしまい、その後の圧倒的なページ数に気が遠くなる……という事態は、避けたいところです。

 

自分がどのようなタイプの問題を得意とするか、過去問を通じてよく把握しておき、適切な時間配分を心がけましょう。




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