その時、私は、JR新宿西口のロータリー前を通りかかっていました。
やや肌寒く感じられる秋晴れの日でしたが、日なたはポカポカしていました。
ふと、ロータリーに目を向けると、アスファルトの道路の上で、ハトの群れが気持ちよさそうに、日なたぼっこをしているではありませんか。
車が、せわしなく通り過ぎていく中、ハトたちは、悠々(ゆうゆう)と座り込んでいます。
お腹を暖かな道路にペタッとつけ、胸をぷくッとふくらませて……
まるで、自分たちが車にひかれることなどあり得ないと、確信しているかのように……
私は、
「ああ、危ない、危ない」
と、ハラハラしながら見ていました。
次の瞬間、ハトたちは、パッといっせいに飛び立っていきました。
すると、道路の表面に現れたのは……
「緊急車両専用」
の六文字。
何と、新宿西口のハトたちは、ここがめったに車が来ない安全地帯であることを、見抜いていたのです!
漢字が読めるわけでもないのに!
ここに、規則性発見のコツがあります。
「○○に注目する」
という、算数の発想法です。
開成で出題されて以来、定番問題となった「継子立て(ままこだて)」は、この発想法を利用して解きます。
規則性を発見する能力は、算数を越えて、社会を生き抜く力となります。
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