目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)入試結果 |
(2)出題分野 |
(3)難易度 |
2、各論(大問1~5) |
「対策」 |
(1)入試結果
2020年第1回の合格者平均点は72.7点、受験者平均点は62.6点でした。(算数100点満点)
前年度より、やや難化しました。
(2)出題分野
「速さ・進行グラフ」「会話形式・論理パズル」「立体図形・切断」を中心に出題されています。
(3)難易度
序盤の小問群は、標準的な問題。
大問3以降の応用題は難度が上がり、特に、最後の小問が難しくなっています。
出題分野&難易度マップを掲載いたします。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算 | A |
(2) | 計算 | A |
大問2 | ||
(1) | 割合・相当算 | B |
(2) | 数の性質 | B |
(3) | 速さ | B |
(4) | 場合の数 | C |
(5) | 平面図形 | C |
(6) | 立体図形 | C |
大問3 | ||
(1) | 速さ・進行グラフ | D |
(2) | 速さ・進行グラフ | D |
(3) | 速さ・進行グラフ | E |
大問4 | ||
(1) | 論理パズル | B |
(2) | 論理パズル | B |
(3) | 論理パズル | D |
大問5 | ||
(1) | 立体図形・切断 | B |
(2) | 立体図形・切断 | C |
(3) | 立体図形・切断 | D |
それでは、順に見ていきましょう。
大問1「計算」
ウオーミングアップ問題です。
大問2
いずれも、定番問題です。
(4)では、「5を含む」ものが問われていますが、全体から「5を含まない」ものを引く方が、簡単です。
9999ー999=9000個(全体)
5を含まないとき、
8×9×9×9=5832個
よって、
9000ー5832=3168個(答え)
大問3「速さ・進行グラフ」
進行グラフを読み取れるかが、すべてです。
・2分後にグラフが上がり始めたのは、Bが出発したから。
なぜ、Bかというと、Aの待ち時間が一番長いから。
・5分後、グラフが下がり始めたのは、Aが出発したから。
なぜなら、Aが一番早いから。
・6分後、さらに傾きが急になったのは、Bが終点に到着して、Aがどんどん追いついてきたから。
・6.5分後、グラフが水平になったのは、Aが停止し、Cはまだ出発していないから。
・7分後、グラフが再び下がり始めたのは、Aが再出発し、Cも同時に出発したが、Aの方が速いから。
以上で、計算の準備が整いました。
大問4「論理パズル・場合の数」
問題文が長く、プレッシャーを感じますが、解き始めると、(1)(2)は簡単です。
(3)は作業量が多く、時間がかかりますが、やることは明確です。
問題文中にある通り。
「可能性のある数字を順番にあてはめていけば、きちんと数えることができる」
これに尽きます。
大問5「立体図形・切断」
本郷定番の立体切断。
近年、難関校の立体切断は、問題を出し尽くした感があり、さらなる高度化、すなわち、
2つの切り口面の交わり
を問う傾向があります。
本問(3)も、その一つです。
ポイント1
通常、進行グラフは、縦軸がスタート地点からの距離(絶対距離)を表します。
本年度大問3のように、縦軸が2人の距離の差(相対距離)を表すものは、読み取るのが難しいので、慣れておきましょう。
ポイント2
7分後の屈折点では、AとCが同時に出発しています。
通常、一つの屈折点では、一つのできごとしか起きないので、「同時に二つ以上のことが起きる」のは、見抜くのが非常に困難です。
この見抜き方のコツも、よく練習しておきましょう。
直方体を1回切断する問題は、流行し始めてから相当な年月が経ち、出し尽くした感があります。
近年は、さらに高度化し、2つの切り口面の交わり(直線)を出題する傾向にあります。
交わりを見つけるコツを、マスターしておきましょう。
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