目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)入試結果 |
(2)出題分野 |
(3)難易度 |
2、各論(大問1~7) |
「対策」 |
(1)入試結果
東邦大東邦2020年前期・算数は、やや易し目でした。
学校公表の受験者平均点は、100点満点中、52.3点でした。
(2)出題分野
「平面図形」「立体図形」「数の性質」「場合の数」「速さ」などから出題されています。
特に、平面図形は、大問2の小問群で3問出題され、大問3でも出題されています。
(3)難易度
大問2の小問群は、ある程度の難度の小問が並んでいます。
大問3以降は、大問ごとのテーマがあり、小問(1)が易しく、(2)(3)はかなり難しいという構成になっています。
「出題分野&難易度マップ」を掲載致します。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算問題 | A |
(2) | 計算問題 | A |
大問2 | ||
(1) | 過不足算 | D |
(2) | 平面図形 | D |
(3) | 平面図形 | B |
(4) | 平面図形 | C |
大問3 | ||
(1) | 平面図形 | C |
(2) | 平面図形 | D |
大問4 | ||
(1) | 約束記号・数の性質 | B |
(2) | 約束記号・数の性質 | E |
大問5 | ||
(1) | 立体図形 | B |
(2) | 立体図形 | E |
大問6 | ||
(1) | 場合の数 | B |
(2) | 場合の数 | D |
(3) | 場合の数 | E |
大問7 | ||
(1) | 速さ・点の移動 | B |
(2) | 速さ・点の移動 | C |
(3) | 速さ・点の移動 | E |
それでは、順に見ていきましょう。
大問1「計算問題」
ウオーミングアップ問題です。
大問2
(1)「過不足算」
「3倍より5人少ない人数」という部分を、どのように処理するかが、問題です。
仮に、あと5人多くて、3倍ちょうどだとしたら、18個不足です。
次に「3倍」という部分を、どのように処理するかが、問題です。
「1人2個ずつ、3倍の人数」のかわりに、「1人6個ずつ、1倍の人数」でも、必要な個数は同じです。
よって、1人に6個ずつ、生徒全員に配ると、18個不足します。
これで、通常の過不足算になりました。
(2)「平面図形」
三角形ABDは、正三角形。
よって、ABとDEは平行で、四角形ABDEは台形です。
ACは、台形の二等分線です。
上底:下底=2:3なので、台形の面積を5とすると、三角形ABCは2.5、三角形ABDは3。
よって、BC:CD=2.5:0.5=5:1
よって、BC=2.5cm(答)
(3)「平面図形」
AEDとAEHの面積も、等しくなります。
これを利用して、EHを求めます。
(4)「平面図形」
定番問題です。
(3)(4)よりも、(1)(2)の方が、やや難しくなっています。
大問3「平面図形」
(1)
BRをRの方向へ延長し、CDをDの方向へ延長し、交点をEとします。
三角形OPBと三角形OQEは相似。
三角形RABと三角形RDEは相似(合同)。
これより、BO:OR:REがわかります(比合わせ)。
(2)
四角形APORは、三角形ABRー三角形PBO
四角形OBCQは、台形PBCQー三角形PBO
共通部分(三角形PBO)を引く点がポイントです。
大問4「約束記号・数の性質」
(1)は、約束記号の意味をとる練習です。
(2)は、17で割ったあまりが16以下であることがポイントです。
すなわち、分子は16以下の8の倍数です。8または16。
よって、分母は1または2。
たくさんありそうで、意外とシンプルにしぼられます。
整数Xは17以上、整数Yは11以上という条件にも注意しましょう。
大問5「立体図形」
(1)
向かい合う面は「2倍」の関係になることを利用します。
(2)
図は、大きな直方体から小さな直方体を除いた形をしています。
小さな直方体をつけ加えて考えます。
そして、切断面によって、大きな直方体と小さな直方体それぞれが、どのように切断されるかを考えます。
前者から後者を引けば、答えです。
大問6「場合の数」
(1)(2)は、比較的易しいでしょう。
(3)は、難問です。数え落としを防ぐには、理論が必要です。
直線の傾きを次のように考えます。
右へ1進むと、下へ1進む傾きを(1、1)と表すことにします。
この要領で、(1、2)(1、3)(1、4)(1、5)(2、1)(2、2)……(5、4)(5、5)と表すことにします。
(1、2)と(2、4)は、同じなので、(1、2)で統一します。
右へ1進むと上へ1進む場合は、上記の(1、1)と逆になるので、(1、1)と合わせて数えます。
こうしてチェックしていけば、数え落としを防ぐことができます。
大問7「速さ・点の移動」
(1)(2)は、PQそれぞれが頂点に到着する時間を一つ一つチェックしていきます。
少々手間はかかりますが、理論的な難しさはありません。
これに対して、(3)は難問です。
「はじめて点Pに追いついたところと同じ地点で、点Pに追いつきました」
という条件が、何を意味しているのかを考えます。
これは、出発時と全く同じ状況が再現されることを示しています。
すなわち、点PがBに着いたとき、点QはAに着くことを示しています。
ここからさらに遡ると、点PがAに着いたとき、点Qは、Aの手前20cmの地点にいることがわかります。
算数の基本的な発想法を使う問題が、多数出題されています。たとえば、
大問2(3)では、2つの図形に対し、「共通部分」をつけ加える、という発想法を用いました。
大問3(2)では、2つの図形に対し、「共通部分」を引き去る、という発想法を用いました。
このように、算数には、1問ごとの解法を越えて、多くの問題に共通する発想法があります。
それを身につけることが、応用力につながります。
レッツ算数教室では、当ホームページ内
の中で、算数の発想法について、さらにくわしくご説明しています。
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