目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)入試結果 |
(2)出題分野 |
(3)難易度 |
2、各論(大問1~5) |
「対策」 |
(1)入試結果
年度 | 受験者平均点 | 合格者平均点 |
2023 | 56 | 69 |
2022 | 59 | 71 |
2021 | 48 | 60 |
(学校ホームページより。算数100点満点)
(2)出題分野
本年度は、「平面図形」「立体図形」「速さ・進行グラフ」「規則性」を中心に、出題されています。
(3)難易度
大問4の(1)までは易しく、その後、急激に難しくなっています。
易しい問題と難しい問題がはっきり区別でき、しかも、難しい問題は終盤に集中していることから、平均点は例年通りでした。
出題分野&難易度マップを掲載いたします。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算 | A |
(2) | 計算 | A |
大問2 | ||
(1) | 割合・濃さ | B |
(2) | 平面図形 | C |
(3) | 平面図形 | B |
(4) | ニュートン算 | C |
(5) | 平面図形 | C |
大問3 | ||
(1) | 速さ・進行グラフ | B |
(2) | 速さ・進行グラフ | C |
(3) | 速さ・進行グラフ | C |
大問4 | ||
(1) | 立体図形 | B |
(2) | 立体図形 | D |
(3) | 立体図形 | E |
大問5 | ||
(1) | 規則性 | D |
(2) | 規則性 | E |
(3)➀ | 規則性 | E |
(3)➁ | 規則性 | E |
それでは順に見ていきましょう。
大問1「計算」
ウオーミングアップ問題です。
大問2
基本~標準レベルの問題です。
(2)は、もともと120度開いていたところが、さらに20度傾いて、140度になったと考えることもできます。
(5)は、ABとDFの延長線が交わる点をJとすれば、補助線完成です。
三角形の相似を利用して、EI:IJ、EH:HCを求めます。
大問3「速さ・進行グラフ」
(1)
Aの時間:Bの時間=7:5
差の2が8分
8÷2×7=28分(答え)
(2)
進行グラフ内の三角形の相似(砂時計)を利用します。(相似比8:14=4:7)
(3)
列車Aの分速を5と設定すると、PQ間は385です。
大問4「立体図形」
展開図を組み立てると、三角柱になります。
図形「う」が、三角柱の底面になります。
展開図だけではイメージするのが難しいので、見取り図もかくとよいでしょう。
その際、面ABCFが床についている図が、最もかきやすく、(2)(3)も解きやすいでしょう。
大問5「規則性」
本問は、理論的には簡単ですが、作業量が多く、ミスが起きやすいという意味で、非常に手強い問題です。
AとBについて、グラフをかいておき、おおよその見当をつけ、代金が交差する微妙な部分は、1個ずつ代金を書き出して比べるのが、無難な解き方です。
本年度の問題は、おおむね易しい順に並んでいます。
順番に解き、最後の大問4(3)と大問5は、時間がゆるす限り頑張る……といった感じになると思われます。
小問単位で全17問。
合格者平均点69%
よって、11問強で合格者平均点に届きます(おおよその目安です)
基本~標準レベルの問題(ABC)が満点なら、クリヤーできます。
大問4では「見取り図」を、大問5では「グラフ」をかかないと、正解するのは厳しいでしょう。
「自分でかく練習」をしておきましょう。