目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)入試結果 |
(2)出題分野 |
(3)難易度 |
2、各論(大問1~5) |
「対策」 |
(1)入試結果
年度 | 受験者平均点 | 合格者平均点 |
2025 | 43.4 | 56.8 |
2024 | 37.7 | 54.9 |
2023 | 47.8 | 58.7 |
2022 | 52.0 | 64.0 |
2021 | 41.9 | 52.1 |
2020 | 45.0 | 61.3 |
(2)出題分野
「規則性」「場合の数」「速さ・進行グラフ」「平面図形・比」「立体図形・切断」から出題されています。
(3)難易度
例年通り、難問ぞろいです。
理論的に難しい問題、作業量の多い問題、いずれも出題されています。
「出題分野&難易度マップ」を掲載いたします。(難易度は、レッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 規則性 | C |
(2) | 規則性 | C |
(3) | 規則性 | E |
大問2 | ||
(1) | 場合の数 | C |
(2) | 場合の数 | E |
(3) | 場合の数 | E |
大問3 | ||
(1) | 速さ・進行グラフ | D |
(2) | 速さ・進行グラフ | D |
大問4 | ||
(1) | 平面図形・比 | D |
(2) | 平面図形・比 | D |
大問5 | ||
(1) | 立体図形・切断 | C |
(2) | 立体図形・切断 | E |
それでは順に見ていきましょう。
大問1「規則性」
(1)(2)
いずれも定番問題です。
(2)では、対角線の交わる付近について、実際にタイルを描いた方が、ミスを防げます。
(3)
対角線が交わる付近のタイルを描く必要性は、(2)以上に高まります。
より慎重に解くためには、たて7個、横12個のタイルを描き、中央付近から左半分の様子を、具体的に把握した方が、安全です。
ちなみに、点対称な図形なので、右半分は描く必要はありません。
大問2「場合の数」
(1)
9773-3779=5994(答え)
(2)(3)
どのような場合に、「ウ」が何ケタになるのか?
場合分けを考えるのは、かえって効率が悪いでしょう。
AとBの決め方は、全部で6×5=30通り。
これをすべて書き出して、引き算をしても、それほどの時間はかかりません。(5分もあれば、十分でしょう)
試験の制限時間と、本問の推定配点から考えて、十分もとが取れます。
大問3「速さ・進行グラフ」
まず、3人の初期設定を確認します。
はじめ | 1分あたり | 撮影可能時間 | |
真一先生 | 80% | 2/5% | 200分 |
太郎さん | 60% | 5/12% | 144分 |
花子さん | 50% | 1/3% | 150分 |
(1)
グラフは、初め、横に水平です。
これは、充電残量が最も少ない花子さんを表しています。
しばらくすると、グラフが右下がりになります。
「そうか、ここで花子さんが撮影を始めたから、残量が減り始めたのだな?」
と考えると、見事に引っかかります。
花子さんが撮影を始めたのは、8:25
太郎さんの残量が50%になるのは、8:24
つまり、グラフが下がり始めたのは、太郎さんの残量が50%を下回ったからです。
太郎さんの残量が5%になるのは、132分後。(ア)
この時点で、真一先生と花子さんの残量を調べ、以後、太郎さんの残量と等しくなるのは、どちらが先か調べれば、(イ)が求められます。
大問4「平面図形・比」
たて、横すべての線分の長さを、はじめから①、➁など1種類の記号で表すことができれば、簡単なのですが、そのようなわけにはいきません。
そこで、
斜めの線分の長さは、表す必要はありません。
大問5「立体図形・切断」
(1)
三角形OACで切った断面図を描き、そこへ各数値を書き込んでいきます。
あとは、三角形の相似を利用します。
(2)
3点O、B、Dを通る平面で、四角すいO-ABCDを切断し、更にそれぞれの三角すいを切断します。
「断頭三角柱」と、「三角すい斜め切り」の体積の公式を用います。
大問1「規則性・タイル切り」は、塾で公式を教わっているはずです。
ただ、公式丸暗記だと、(2)(3)はできません。
公式を理解しつつ、場合によっては、地道な図を描く解法に切り替える、臨機応変さが大切です。
大問2「場合の数」は、算数の得意な受験生ほど、理論的に解こうとしてしまいがちです。
でも、本問を理論で解こうとすると、場合分けが複雑で、かえって苦戦します。
良い意味で「何も考えず」、さっさと手を動かした人の方が、実戦的には強いでしょう。
大問3「速さ・進行グラフ」は、引っかかりやすいポイントがあり、要注意です。
また、そこで引っかからなかったとしても、分数計算が煩雑で、ミスが起きやすい問題です。
理論的にはそれほど難しくないので、合否を分ける問題だった可能性があります。
大問5は、最後の問題でもあり、難しい応用問題ですが、実は、近年流行の有名問題の数字替えです。
渋幕の過去問にも、類似問題があります。
ぜひ得点したい問題です。
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