目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)入試結果 |
(2)出題分野 |
(3)難易度 |
2、各論(大問1~5) |
「対策」 |
(1)入試結果
年度 | 合格者平均点 | 受験者平均点 |
2025 | 114.7 | 91.7 |
2024 | 110.9 | 93.1 |
2023 | 105.3 | 81.5 |
2022 | 106.4 | 85.1 |
2021 | 96.3 | 72.5 |
2020 | 107.1 | 84.1 |
(聖光学院中学ホームページより引用・算数150点満点)
(2)出題分野
「速さ」「点の移動」「立体図形・切断」「ルール指定」などを中心に出題されています。
「場合分け」を必要とする問題が多数見られます。
(3)難易度
例年並みです。
中学受験算数の知識、テクニックが満載で、難しいながらも、努力が報われる問題です。
「出題分野&難易度マップ」を掲載いたします。(難易度は、レッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算問題 | A |
(2) | 割合・食塩水 | C |
(3) | 論理推理 | E |
大問2 | ||
(1) | 速さ・通過算 | B |
(2) | 速さ・通過算 | C |
(3) | 速さ・通過算 | D |
大問3 | ||
(1) | 点の移動 | B |
(2) | 点の移動 | C |
(3) | 点の移動 | E |
大問4 | ||
(1) | 立体図形・切断 | C |
(2) | 立体図形・切断 | C |
(3) | 立体図形・切断 | C |
(4) | 立体図形・切断 | D |
大問5 | ||
(1) | ルール指定 | B |
(2) | ルール指定 | D |
(3) | ルール指定 | E |
(4) | ルール指定 | E |
それでは順に見ていきましょう。
大問1(1)「計算問題」
ウオーミングアップ問題です。
大問1(2)「割合・食塩水」
まず、食塩、水、5%の食塩水を□gずつ加えると、何%の食塩水になるかを求めます。
食塩と水が1:1なら50%
50%と5%が2:1なら
(50×2+5)÷(1+2)=35%
よって、5%600gと35%何gかを混ぜて、10%になったということです。
大問1(3)「論理推理」
まず、条件を表にまとめます。
新 | 旧 | 合計 | |
千円札 | 17 | ||
五千円札 | ① | ③ | |
一万円札 | □+2 | □ | |
合計 | 37 |
ここで、①は、1枚、2枚……の可能性があります。
そして、①が決まると、他の全ての枚数も決まります。
そこで、順に試していくと、①=2のとき、問題文の条件が全て満たされます。
新 | 旧 | 合計 | |
千円札 | 9 | 8 | 17 |
五千円札 | 2 | 6 | 8 |
一万円札 | 7 | 5 | 12 |
合計 | 37 |
大問2「速さ・通過算」
km/時は、3.6で割って、m/秒に換算します。
(1)
基本問題です。
(2)
和差算になります。
基本問題です。
(3)
追い越すときは、1m/秒速く、逆のときは、2m/秒遅くなります。
時間の比は3:1なので、距離の比は
1×3:2×1=3:2
つまり、光司さんから列車Bの先頭までの距離を□mとすると、
□m+220m:220m=3:2
□=110
110÷20=5余り10
よって、6両目の前から10m(答え)
大問3「点の移動」
PB、PQ、XY、XZがMNと交わる点を、いわゆる「影(シャドー)」とすれば、解くことができます。
作業量の多い問題ですが、理論的に難しくはないので、時間さえかければ、答えが出ます。
あとは、時間との相談です。
大問4「立体図形・切断」
(1)(2)
立体切断の基本問題です。
(3)
この小問は、立体図形というよりも、三角形の相似の基本問題です。
「比合わせ」を使います。
(4)
2つの切断面が交わる問題です。
2つの切断面の共有点を2個見つけます。
そのうちの1個は(3)で求めてあるので、これがヒントになっています。
大問5「ルール指定・場合の数」
(1)
練習。aa、ab、ba、bbについて、試してみましょう。
(2)
2025が405の5倍であることに注目します。
操作(a)を5回行うと、(0,405)となり、(a)も(b)も行えなくなります。
(3)
(1,2)の前は、(2,2)(3,2)(2,3)
それぞれについて、もう一つ前を書き出すと、
ここで、規則性を考えてみます。
右側の数が2の場合、2で割って余りが0,1の数が左側に並びます。
右側の数が3の場合、3で割って余りが0,1,2の数が左側に並びます。
ということは、(4,2)の場合、2個
ひっくり返した(2,4)の場合、4個
(5,2)の場合、2個
ひっくり返した(2,5)の場合、5個
以下、同様。
よって、
4+2+5+2+6+2+7+2+6+3+7+3+8+3=60
60通り(答え)
(4)
AがBより1大きければ、商の整数部分は必ず1となり、差も必ず1となります。
例年並みの難易度と言えます。
また、中学受験算数の知識とテクニックが満載で、勉強のやり甲斐がある出題内容です。
大いに頑張っていきましょう。
大問1(3)、大問3(3)、大問5(3)など、場合分けして書き出していく問題が、多数出題されています。
「場合分け問題」は、超難関校に共通のトレンドです。
しっかり練習しておきましょう。
大問3、4、5の後ろの小問は、単独で出題されると、あまりにも難しいかもしれません。
でも、前の小問がヒントになっていて、誘導していただけるので、このヒントにしっかり乗っていくことが重要です。
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