目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)入試結果 |
(2)出題分野 |
(3)難易度 |
2、各論(大問1~5) |
「対策」 |
(1)入試結果
年度 | 受験者平均点 | 合格者平均点 |
2025 | 54.0% | 64.8% |
2024 | 61.6% | 76.2% |
2023 | 61.0% | 73.4% |
2022 | 65.2% | 76.8% |
(浅野中学ホームページより引用)
(2)出題分野
ほとんどの問題が「平面図形」「立体図形」です。
他には、「場合の数」「割合」「平均算」が、少し出題されています。
(3)難易度
本年度は、かなり難化しました。
大問1(2)(3)で面食らった受験生が多かったと思われます。
また、後ろの方の大問も後半の小問が難しく、点数が伸びなかったものと思われます。
「出題分野&難易度マップ」を掲載いたします。(難易度は、レッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算問題 | A |
(2) | 平均算 | D |
(3) | 場合の数 | D |
(4) | 立体図形・回転体 | C |
(5) | 割合・仕事算 | C |
大問2 | ||
(1) | 平面図形・移動・グラフ | B |
(2) | 平面図形・移動・グラフ | C |
(3) | 平面図形・移動・グラフ | B |
(4) | 平面図形・移動・グラフ | C |
大問3 | ||
(1) | 図形の回転移動 | B |
(2) | 図形の回転移動 | D |
(3) | 図形の回転移動 | E |
大問4 | ||
(1) | 立体切断・規則性 | B |
(2) | 立体切断・規則性 | C |
(3) | 立体切断・規則性 | E |
(4) | 立体切断・規則性 | D |
大問5 | ||
(1) | 平面図形・反射 | C |
(2) | 平面図形・反射 | C |
(3) | 平面図形・反射 | C |
(4) | 立体図形・反射 | E |
(5) | 立体図形・反射 | E |
それでは順に見ていきましょう。
大問1(1)「計算問題」
まず、1080と2025を45で割る(約分)ところから始めましょう。
2025=45×45は、必須知識です。
大問1(2)「平均算」
CとDの和は308、差は10
よって、和差算になります。
また、C=149、D=159より、平均が151(和が302)となる2組は、AEとBDであることがわかります。
ということは
A+B+C+D+E=302×2+149=753
753÷5=150.6(答え)
大問1(3)「場合の数」
最大の積は「251229」のときの360
積が0となる6桁の数は、明らかにたくさんあるので、365個から、積が0以外の個数を引く方が簡単です。
1月から9月までは、01、02、03、09……と0が並び、10月も0を含みますから、11月と12月だけ調べればOKです。
01~09日、10日はすべて0
11日~19日、21日~29日、31日だけ数えればOKです。
11月と12月で全部で37日あるので365-37=328個(答え)
大問1(4)「立体図形・回転体」
基本問題です。
大問1(5)「割合・仕事算」
兄150分+弟150分=兄144分+弟164分
よって、兄6分=弟14分
兄:弟=7:3(答え)
後半は、40分周期で考えます。
大問2「平面図形」
(1)は基本問題。
(2)は、P、Qどちらが何秒先に壁に着くかによって、色々変わってくるわけですが、実は同時に壁に着くため、比較的、計算がラクになります。
大問3「図形の回転移動」
まず、0~9の文字が、操作A、操作Bによって、どのように変化するか、しないかを、確認します。
中には、操作後、数字にならないものもあり、これらは当然除かれます。
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | |
操作A後 | 0 | 1 | 5 | 3 | × | 2 | × | × | 8 | × |
操作B後 | 0 | 1 | 2 | × | × | 5 | 9 | × | 8 | 6 |
(1)
A→5052、B→5202(答え)
(2)
操作Aの場合、操作後も同じ数字になるのは、「0、1、3、8」
よって、これらを組み合わせて2桁の数を作ります。
10、11、13、18、30、31、33、38、80、81、83、88の12個(答え)
操作Bの場合、10の位と1の位の数字が入れ替わることに注意します。
11、22、55、88、69、96の6個(答え)
(3)
操作Aの場合、使える数字は「0、1、3、8」
千の位に使えるのは1、3、8の3通り
それ以外の位は0、1、3、8の4通り
よって、3×4×4×4=192個(答え)
操作Bの場合、千の位と一の位が入れ替わり、百の位と十の位が入れ替わります。
千の位と一の位に使える数は、1、2、5、6、8、9の6通り
百の位と十の位に使える数は、0も加わり7通り
よって、6×7=42個(答え)
大問4「立体切断・規則性」
P1、P2、P3までなら、与えられた図に描き込んで数えることもできるでしょう。
その間に、面、頂点、辺がどのような仕組みで増えていくかを観察し、規則性を見つけることが大切です。
たとえば、頂点は1回切断するたびに、新しく3個が生まれ、その3個の頂点一つ一つから次の切断面が生まれます。
そうだとすると、新しく生まれる切断面の個数は、1、3、9、27、81……と3倍ずつ増えていきます。
これらの規則性に基づいて解くと良いでしょう。
大問5「平面図形・立体図形・反射」
(1)(2)(3)は、定番問題なので、大丈夫でしょう。
問題は、(4)(5)です。
初見の受験生が多いと思われます。
まず、左右方向への移動距離の合計は、(2)から12cmとわかっています。
前後方向への移動距離の合計も、(2)から9cmとわかっています。
よって、たて9cm、横12cm、高さ20cmの直方体の、最も離れた頂点どうしを結ぶ対角線の長さを考えれば良いことが、わかります。15:20:□=3:4:5より、25cm(答え)
2回目の反射は、全行程の1/3なので、20÷3=6と2/3cm(答え)
大問1(2)(3)が、この位置の問題としては、かなり難しいので、ここで焦らないことが大切です。
大問1(4)(5)は、比較的取り組みやすくなっています。
大問2も、問題文や図、グラフがかさばっていますが、実はかなり簡単で、バランスをとっています。
上手にメンタルをコントロールしましょう。
大問2、3、4、5の全てが「図形問題」ということで、図形重視の出題傾向です。
ただし、「平面図形と比」「三角形の相似」といった典型的な図形問題は、出題されていません。
大問3の「線対称・点対称」、大問5の「反射」など、ややマイナー気味の分野からの出題となっています。
今後の対策としては、周辺分野も含めた図形対策が重要です。
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