目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)入試結果 |
(2)出題分野 |
(3)難易度 |
2、各論(大問1~5) |
「対策」 |
(1)入試結果
浅野2022年・算数は、ほぼほぼ例年通りでした。
学校公表の受験者平均点は65.2%、合格者平均点は76.8%です。
(2)出題分野
本年度は、「立体図形」「場合の数」「数の性質」を中心に、出題されています。
大問1の小問群では、「速さ」「平面図形」「比」も出題されています。
(3)難易度
全体的には、標準レベルの問題が多く、大問1(4)、大問4(3)、大問5(3)が、難問になっています。
難問の配置もオーソドックスなので、平均点はかなり高くなっています。
出題分野&難易度マップを掲載致します。(難易度は、レッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算問題 | A |
(2) | 速さ・時計算 | B |
(3) | 平面図形・比 | B |
(4) | 速さ・流水算 | E |
(5) | 平面図形 | D |
大問2 | ||
(1) | 立体図形 | B |
(2) | 立体図形 | B |
(3) | 立体図形 | C |
大問3 | ||
(1) | 場合の数 | B |
(2) | 場合の数 | C |
(3) | 場合の数 | C |
(4) | 場合の数 | D |
大問4 | ||
(1) | 数の性質 | C |
(2) | 数の性質 | C |
(3) | 数の性質 | E |
大問5 | ||
(1) | 立体図形 | C |
(2) | 立体図形 | C |
(3) | 立体図形 | E |
それでは、順に見ていきましょう。
大問1(1)「計算問題」
大問1(2)「速さ・時計算」
大問1(3)「平面図形・比」
いずれも、ウオーミングアップ問題です。
大問1(4)「速さ・流水算」
上りの動き
エンジン10+7=17分
下りの動き
エンジン5分と、川10+5+7+5=27分
これで、スタート地点に戻ってきたので、
エンジン17-5分=川27分
エンジン:川=12分:27分=4:9
流速:静水時の速さ=4:9
よって、4/9倍(答え)
(9+4)×5÷(9-4)=13分(答)
大問1(5)「平面図形」
左上の小さい長方形と、下の大きな長方形に分けます。
それぞれの長方形の対角線の交点を結べば、2等分+2等分なので、全体を2等分できます。
別解1
左の長方形と右の長方形に分け、それぞれの長方形の対角線の交点を結んでもOKです。
別解2
全体の長方形から、右上の欠けている長方形を引くと考えることもできます。
この場合、全体の長方形と、右上の欠けている長方形の対角線の交点を結んでもOKです。
大問2「立体図形」
(1)
(2×2-1×1)×3.14×6=56.52㎤
(2)
56.52÷(6×6×3.14)=0.5
4+0.5=4.5cm(答)
(3)
6×6×3.14×4÷(6×6-3)÷3.14=48/11=4と4/11cm
大問3「場合の数」
(1)
1 | 2 | 3 | 4 | 1 | 2 | 3 | 4 | |
2 | 1 | 4 | 3 | 2 | 1 | 4 | 3 | |
3 | 4 | 1 | 2 | 3 | 4 | 2 | 1 | |
4 | 3 | 2 | 1 | 4 | 3 | 1 | 2 |
(2)
1 | 2 | 3 | 4 | 1 | 2 |
3 |
4 | |
2 | 3 | 4 | 1 | 2 | 4 | 1 | 3 | |
3 | 4 | 1 | 2 | 3 | 1 | 4 | 2 | |
4 | 1 | 2 | 3 | 4 | 3 | 2 | 1 |
それぞれ、1通りずつ。
(3)
2~4行目の並べ方は3×2×1=6通り(答)
(2+1+1)×6=24通り(答)
(4)
4×3×2×1=24(答)
24×24=576通り(答)
大問4「数の性質」
(1)
1/80と1/100の最小公倍数なので、5/400と4/400の最小公倍数、すなわち、20/400分=3秒後(答)
注:最小公倍数とは、本来は、整数と整数の関係ですが、ここでは、説明上、分数と分数の関係にも使います。
(2)
1/80、1/100、1/144の最小公倍数です。
通分しておいて、分子の最小公倍数を求めます。
出てきた分数は「分」なので、60倍して「秒」に換算します。
15秒(答)
(3)
5秒=1/12分なので、1/アと1/144の最小公倍数は1/12です。
よって、1/12÷1/ア=ア/12が割り切れるすなわち、整数になる必要があります。
よって、アは12の倍数(必要条件)
12,24,36,48,60,72,84,96,108,120,132について試していくと、12,60,84,132のとき、うまくいきます(十分条件)
12,60,84,132(答)
参考:これらは、12の1倍、5倍、7倍、11倍であり、1,5,7,11など、12に対して互いに素のとき、成り立っています。
大問5「立体図形」
影を作図するには、Pと各頂点を結べばOKです。
その際、三角形の相似を使えば、長さも求められます。
(1)(2)は基本問題。
(3)は、Pと対角線の反対側にある立方体Xを取り除いたときに、影が最も小さくなります。
逆に、取り除いても、影に影響のない場合が、4か所あります。
よって、「差」は、影が小さくなる分、すなわち40×40=1600㎠(答)
参考:真上から見た図
最小 | ||||||||
最大 | 最大 | |||||||
最大 | 最大 |
面積は4通りあります。(答)
「最大」と表示してある部分の立方体Xは、取り除いても、影が変化しません。
この場合の影の面積は、(1)で求めた13500㎠です。
・配点は、小問1問あたり、おおよそ5~6%です。
4問ほど捨てても、合格者平均点に達すると見込まれます。
そこで、序盤の大問1(4)を捨て、中盤までの標準的な問題で確実に得点することが、合格への最短コースになります。
このように、ただ合格できれば良いのであれば、レベルD以下の問題をおさえておけば大丈夫です。
でも、それでは、ほとんどミスが許されません。
そして、何よりも、せっかくの素晴らしい良問を、スルーしてしまうことになります。
もったいないです。
本番はともかく、練習で過去問に取り組む場合には、さらに一歩、深堀りすることをお勧めします。
たとえば、大問1(4)。
本問は、あまり見かけないタイプの流水算です。
でも、「等しいものに注目する」という「算数の発想法」を練習するには、最高の教材です。
あるいは、大問3「場合の数」。
本問は、出題者の誘導のセンスが素晴らしく、場合の数とは、このように解けば良いという、お手本です。
ここでは、「次元を下げて考える」という「算数の発想法」が用いられています。
このように、「算数の発想法」を意識した勉強を取り入れることで、あなたの思考力を、大きく伸ばすことができます。
レッツ算数教室は、そのようなあなたを、100%応援します。
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